2014 Fiscal Year Research-status Report
看護職のワーク・ライフ・バランスの確保に向けた組織文化の構築に関する実証的研究
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24730439
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
小谷 幸 日本大学, 生産工学部, 准教授 (30453872)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | ワーク・ライフ・バランス / 看護職 / 柔軟な勤務体系 / 短時間正職員制度 |
Outline of Annual Research Achievements |
(1)本研究の目的は、超高齢社会を迎え一層重要性を増す看護職の確保及び定着に向けて、ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)の確保に向けた組織文化の定着とそのメカニズムを、特に柔軟な勤務体系の導入という人事管理上の変更をめぐる組織主体間の相互行為への着目を通じて明らかにすることである。この目的を達成するため、①R.コンネルの「差異への注目から関係への注目」へと転換を図る関係論的ジェンダー視点と、②Gamblesらによる「ライフ(生活)の中にワーク(仕事)を位置付ける」視点を分析視角として組み立て、看護職場を対象としたインテンシブなインタビューに基づく組織の質的分析を実施する。 (2)研究計画は、1.文献研究および理論的枠組みの構築、2.予備的調査:質的データの収集・分析、3.予備的調査に基づく調査対象の選定とインテンシブなインタビュー実施である。そのうち、初年度である平成24年度には、24年5月より25年1月までの8ヵ月間、産前・産後休暇および育児休業を取得したため、1.文献研究および理論的枠組みの構築を行った。平成25年度から本年度である平成26年度にかけては、平成25年8月より平成26年8月までの13ヵ月間、在外研究に従事したため、引き続き1.文献研究および理論的枠組みの構築を行った。 (3)平成26年9月に帰国後、1.文献研究および理論的枠組みの構築とともに、2.予備的調査および3.インタビュー調査の実施に向けて対象施設との日程調整を行ったが、年末・年度末等の繁忙な時期であり、対象施設との調整がつかなかった。そのため、当初3年を予定していた研究期間を1年延長することとした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
初年度である平成24年度には、24年5月より25年1月までの8ヵ月間、産前・産後休暇および育児休業を取得したため、さらに平成25年度から本年度である平成26年度にかけては、平成25年8月より平成26年8月までの13ヵ月間、在外研究に従事したため。
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Strategy for Future Research Activity |
短時間正職員制度を導入している医療施設で働く看護職並びに関連の医療職にインタビュー調査を実施する。同制度を導入している施設の数が少ないため、全国規模で施設の選定を行い、新人看護職の対応で多忙を極める4,5月や年末、年度末等施設側の忙しい時期を避け、調査を実施する予定である。
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Causes of Carryover |
平成26年9月に在外研究より帰国後、1.文献研究および理論的枠組みの構築とともに、2.予備的調査および3.インタビュー調査の実施に向けて対象施設との日程調整を行ったが、年末・年度末等の繁忙な時期であり、対象施設との調整がつかなかったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
短時間正職員制度を導入している医療施設で働く看護職並びに関連の医療職にインタビュー調査を実施する。同制度を導入している施設の数が少ないため、全国規模で施設の選定を行い、新人看護職の対応で多忙を極める4,5月や年末、年度末等施設側の忙しい時期を避け、調査を実施する予定である。そのため、主に旅費、宿泊費、専門的知識の提供、インタビューテープ起こし委託費等に使用予定である。
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