2013 Fiscal Year Research-status Report
保育士,幼稚園教師,小学校教師の視線移動と語りによる実践的思考の解明と熟達化
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24730554
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Research Institution | Baika Women's University |
Principal Investigator |
廣瀬 聡弥 梅花女子大学, その他部局等, 准教授 (40419461)
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Keywords | 実践的思考 / 熟達化 / 語り / 視線 / 保育・授業 / 教師教育 / 発達 |
Research Abstract |
本研究の目的は,保育所・幼稚園の保育者や小学校教員が保育・授業場面の映像刺激を視聴した際の視線移動と語りを併せて調べることにより,以下の4点について明らかにすることを目的としている。1)保育・授業場面の映像視聴時における視線移動パタンの解明,2)保育者・教員の語りと視線移動との関連,3)保育者が授業場面,あるいは小学校教員が保育場面の映像刺激を視聴した際の語りと視線移動,4)若手,中堅,熟練の保育者・教員を比較することによる実践的思考の熟達化。 研究協力者や手続きに関する方法は,平成24年度と同様である。平成25年度は,研究協力者への調査を主として行い,各施設の保育室や教室あるいは大学の施設内で,保育者や教員に対して個別に調査を行った。ディスプレイに保育や授業の映像刺激を再生し,研究協力者に視聴しながら自由に発言してもらった。そして,得られたデータについて,秋田 他(1991)を参考に,1)発話量と発話箇所,2)発話の各命題の内容分析,3)発言の関連性把握の有無の3観点から,保育者や教師の発話データのプロトコル分析を行った。 なお,得られた研究成果は日本発達心理学会にて発表を行い,海外の学会誌に現在投稿している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度の目的は,得られた映像刺激を用い,若手,中堅,熟練の教員に視聴してもらいながらデータを収集し,,秋田 他(1991)を参考に,1)発話量と発話箇所,2)発話の各命題の内容分析,3)発言の関連性把握の有無の3観点から,保育者や教員の発話データのプロトコル分析を行うことである。その結果,monitoringの役割について検証することができ,また,若手教員は授業を全体的に捉え,中堅教員は授業者と児童の関わり,そしてベテラン教員は児童と授業者の各々の行動に注目し発話していることから,教員歴が長くなるほど授業全体の構成から徐々に細部に注目するという着眼点の変化が見られた。 本研究の目的の一つである若手,中堅,熟練の教員を比較することによる実践的思考の熟達化について明らかにすることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は映像刺激をもとに研究協力者への調査を継続して行う。視線移動のデータより,映像刺激と注視点の数,視線の移動回数等の関連,さらに発話データと視線データの関連について分析を行う。 なお,平成26年度以降についても今年度と同様に学会発表を行う予定であり,さらに準備している論文を学会誌に投稿する予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
当該年度はデータ収集のために旅費を計上していた。しかし,近隣においてデータを収集することができたため,旅費の支出がなかった。 次年度はより多くのデータ収集のために旅費として使用する。また,多くのデータを効率的に分析するために必要となる物品について使用することを計画している。
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Research Products
(3 results)