2013 Fiscal Year Research-status Report
大規模公的試験の資格試験化と項目間従属関係構造の可視化
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24730565
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Research Institution | The National Center for University Entrance Examinations |
Principal Investigator |
荘島 宏二郎 独立行政法人大学入試センター, 研究開発部, 准教授 (50360706)
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Keywords | 大学入試センター / テスト理論 / 潜在ランク理論 / 非対称多次元尺度法 / 非対称フォン・ミーゼス尺度法 |
Research Abstract |
多くのテストは、100点満点などのスケールによって、受検者の学力を連続尺度の上で位置づけるという方法によって、受検者の学力を評価している。しかし、実際のテストは、1点1点の細かい刻みで、学力を評価できるほど解像度は高くなく、せいぜい、5~20段階で評価できるくらいである。潜在ランク理論(あるいはニューラルテスト理論)は、学力を段階評価しながら、テストの標準化を行うための統計理論である。また、本研究の枠組みで、項目間の従属関係構造を可視化するために、非対称多次元尺度法の1つである非対称フォン・ミーゼス尺度法を開発している。本年は、2部データの効果的な可視化を行う技術を開発する。テストを資格試験として、学力を段階評価するための標準化理論である潜在ランク理論(latent rank theory, LRT)の開発を行う。また、LRTを用いて、センター試験英語などの大規模公的試験に適用し、資格試験として標準化する試みを行った。また、テストを運営する民間企業に技術的な協力を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
潜在ランク理論や非対称多次元尺度法を使用してくれる研究者や企業が現れ、共同研究が順調に進んでいる。また、ソフトウェアの開発が滞りなく進行している。さらに、大学入試センター試験の解像度を評価する研究が順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度であるので、共同研究を滞りなく進行させつつ、これまで通り、学会発表や論文等をとおして成果を積極的に報告していく。大学入試センター試験の解像度を評価する研究を引き続き推進していく。また、テストデータの解像度を効率よく同定するための方法論を確立したい。
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Research Products
(11 results)
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[Journal Article] Changes in Japanese EFL learners’ proficiency: An application of latent rank theory2014
Author(s)
Sugino, N., Shojima, K., Ohba, H., Yamakawa, K., Shimizu, Y., & Nakano, M.
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Journal Title
Analysis and Modeling of Complex Data in Behavioural and Social Sciences
Volume: 1
Pages: in press
Peer Reviewed
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[Presentation] Capturing and representing asymmetries in Japanese EFL learners’ mental lexicon2013
Author(s)
Sugino, N., Fraser, S., Aotani, N., Shojima, K., and Koga, Y.
Organizer
Vocab@Vic
Place of Presentation
Victoria University of Wellington, New Zealand
Year and Date
20131218-20131220
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[Presentation] Calibration of national center test items against the common European framework of reference for languages2013
Author(s)
Sugino, N., Nakano, M., Shimizu, Y., Shojima, K., Yamakawa, K., & Ohba, H.
Organizer
Pan-pacific Association of Applied Linguistics (PAAL)
Place of Presentation
亜洲大学校, 韓国
Year and Date
20130819-20130820
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