2014 Fiscal Year Annual Research Report
大規模公的試験の資格試験化と項目間従属関係構造の可視化
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24730565
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Research Institution | The National Center for University Entrance Examinations |
Principal Investigator |
荘島 宏二郎 独立行政法人大学入試センター, 研究開発部, 准教授 (50360706)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | センター試験 / 潜在ランク理論 / テスト理論 / 信頼性 / 妥当性 |
Outline of Annual Research Achievements |
テストは学力を連続点で評価するほど解像度が高い測定道具ではない。どんなに精度よくテストを作成したとしても10%ほどの測定誤差がどうしても混入してしまう。テストは、学力を5~20段階くらいで評価するくらいがせいぜいの測定道具である。本研究では、学力を段階評価するためのテスト標準化理論である潜在ランク理論を開発・進展させた。潜在ランク理論は、自己組織化マップあるいは生成トポグラフィックマッピングをメカニズムとする統計理論である。潜在ランク理論では、学力を段階評価するために、段階ごとの達成目標であるCan-Do Chartを作成しやすいというメリットがある。本研究では、具体的には、理論的な検証を進めるとともに、ソフトウェアの開発に注力した。また、積極的に共同研究を行い、潜在ランク理論の応用研究を行った。たとえば、潜在ランク理論は、英語教育学や心理学において応用されるようになった。英語教育学では、センター試験とCEFRの関係を潜在ランク理論を通して議論した。その結果、センター試験とCEFRの学力段階が比較可能になった。また、心理学では、潜在ランク理論を用いて心理尺度を構成する研究が行われた。本研究を通して、潜在ランク理論のすそ野が広まったといえる。また、一部の大手予備校が、潜在ランク理論を利用してテストの運用を行うようになり、技術的なサポートを行った。各種の成果は、教育心理学会・テスト学会・日本心理学会等で発表された。
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Research Products
(12 results)
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[Journal Article] Changes in Japanese EFL learners’ proficiency: An application of Latent Rank Theory2014
Author(s)
Sugino, N., Shojima, K., Ohba, H., Yamakawa, K., Shimizu, Y., & Nakano, M.
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Journal Title
Analysis and modeling of complex data in Behavioural and Social Sciences
Volume: 1
Pages: 263-271
Peer Reviewed
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[Presentation] Explication of linguistic underpinnings of ability descriptors by employing Latent Rank Theory2014
Author(s)
Sugino, N., Shimizu, Y., Ohba, H., Yamakawa, K., Nakano, M. and Shojima, K.
Organizer
AILA 2014
Place of Presentation
Brisbane Convention and Exhibition Centre, Brisbane, Australia
Year and Date
2014-08-10 – 2014-08-15
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[Presentation] An asymmetrical network model of the Japanese EFL learner’s mental lexicon2014
Author(s)
Aotani, N., Sugino, N., Fraser, S., Koga, Y. and Shojima, K.
Organizer
AILA 2014
Place of Presentation
Brisbane Convention and Exhibition Centre, Brisbane, Australia
Year and Date
2014-08-10 – 2014-08-15
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