2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24730576
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
大隅 香苗 浜松医科大学, 医学部附属病院, 臨床心理士 (00588767)
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Keywords | 行動活性化療法 / 気分変調性障害 / うつ病 |
Research Abstract |
【目的】気分変調性障害(Dysthymic Disorder;DD)は軽度から中等度の慢性うつ病で、2年以上続く疾患として特徴づけられる。DDに有効な治療法を確立することは急務となっているが、現状では明らかに効果的な精神療法は確立されていない。近年、うつ状態を維 持する回避パターンに注目し、そのパターンを変えることで気分が変化するという治療機序に基づく行動活性化療法(Behavioral Activation;BA)(Martell et al.,2001)が、うつ病の治療法として注目されている。BAの治療機序は、長期の抑うつ状態から、回避行動が生じやすいDDにおいても有効であると予想される。本研究では、DDと診断された外来患者を対象にBAを実施し、BAの治療効果の検証し、治療効果に影響を与える要因の探索することを目的とした。 【対象と方法】18歳~65歳の患者でDSM-IVの気分変調性障害の診断基準を満たす症例を対象とした。BAを16回~20回施行し、治療前、治療中、治療終了時に症状評価及び心理学的評価を行い、治療効果を検討した。 平成24年6月より、浜松医科大学精神神経科外来に通院している患者の中で、本研究における治療の適用基準を満たし、かつ参加への同意が得られた症例にBAを導入してきた。これまでに終了した症例について、第32回日本心理臨床学会にて症例報告を行った(大隅,2013;望月,2013)。さらに平成26年3月より、グループ形態でのBAを実施する試みを開始し、8名がエントリーし、現在、グループでのBAを用いた治療を行っている。
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Research Products
(2 results)