2017 Fiscal Year Annual Research Report
Pilot study of intervention for children with cancer and their family
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24730583
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
尾形 明子 広島大学, 教育学研究科, 准教授 (70452919)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 心理学的介入 / 小児がん / 問題解決療法 |
Outline of Annual Research Achievements |
小児がん患者の親は、入院時から退院後長期にわたり、患者の体調や再発の心配に加え、病気を抱える子どもを育てることに関する難しさや迷い、自身の心理的苦痛や家族へのケア、社会や周囲との関わりといった様々な領域の問題に対応することが必要となり、その心理的負担は大きいことをこれまでの研究で明らかにしてきた。また、我々は、そのような親の心理的負担の軽減を目的とした心理的支援プログラムを開発し、実施可能性を検討してきた。本研究においては、これまでのプログラムの効果検討に加え、子育てという小児がん患者の親の多くが抱える困難さへの対応を含めたプログラムへの改定を行い、また、親のみならず子どもへの介入プログラムの作成を目指すこととした。本年度は、小児がん患者を対象とした問題解決療法を作成し、パイロット研究として実施し、実施可能性を検討した。3名の小児がん患者を対象として2回の問題解決療法プログラムを行い、量的質的に効果の検討を行った。まず、量的検討については対象者が少ないため統計的な検討は十分行えなかったが、個別のデータの推移をみると、全体的にプログラムによる問題解決能力の向上や不安の低減が確認された。また、解決策の案出などプログラムで取り組む課題の成果については、案出する解決策の数が増える等、質的に問題解決能力の向上が確認された。また、プログラムの受諾率や完遂率は非常に高かった。プログラムに対する評価についてインタビュー調査を行い、質的に検討したところ、実施可能性や有用性が示唆された。一方で、介入時期や回数など今後検討が必要と考えられた。今後、対象者数を増やし、プログラムの改定や効果検討を行っていく必要がある。
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