2014 Fiscal Year Annual Research Report
歯科恐怖症の改善に有効な認知・行動的対処方略の検討と認知行動療法プログラムの開発
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24730597
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| Research Institution | Naruto University of Education |
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Principal Investigator |
古川 洋和 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 講師 (60507672)
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| Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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| Keywords | 認知行動療法 / 歯科恐怖症 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度は，従来の認知行動療法プログラムと前年度に作成された歯科恐怖症を維持する認知・行動的要因の修正を図るためのプログラムを比較し，その有効性を検討することであった。具体的には，①歯科恐怖症に対する従来の認知行動療法で用いられるエクスポージャーのみのプログラムが行われる場合，②エクスポージャーに対する予期不安を減弱するために，エクスポージャーの導入前に自律訓練法によるリラクセーション訓練自己注目を弱めるための注意訓練を追加したプログラムが行われる場合，の２つのプログラムの有効性を比較した。
歯科治療に対する不安を測定するためのModified Dental Anxiety Scale日本語版（以下，MDAS：古川・穂坂，2010）得点がカットオフスコアを超える大学生２名（男性２名）を対象とした。具体的には，１名は歯科恐怖症に対する従来の認知行動療法で用いられるエクスポージャーのみのプログラムが実施され，１名は歯科恐怖症を維持する認知・行動的要因の修正を図るため新たなプログラムが実施された。対象者のMDAS得点の推移を検討した結果，２名とも介入期のMDAS得点が，ベースライン期よりも低い値を示した。また，介入終了時のMDAS得点は，カットオフスコアよりも低い値を示した。
上記の検討から，歯科恐怖症を維持する認知・行動的要因の修正を図るための新たなプログラムは，従来のプログラムと比較して，遜色のない効果を有する心理療法として，十分に適用可能であることが示された。
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Research Products
(1 results)
