2015 Fiscal Year Research-status Report
海外日本人留学生の心理的健康とアイデンティティの関連
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24730598
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Research Institution | Japan Lutheran College |
Principal Investigator |
植松 晃子 ルーテル学院大学, 総合人間学部, 准教授 (90614694)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 異文化接触 / 自我アイデンティティ / 集団アイデンティティ / 民族アイデンティティ / 異文化適応 |
Outline of Annual Research Achievements |
1)2015年度は成人を対象に留学・海外駐在に行く対象者11名に対して1年間の縦断調査を開始した。1年以上の海外滞在者に対しては、個別にさらに調査依頼をし、縦断的な調査を進める予定である。 2)また、本研究の中核的概念である自我アイデンティティおよび集団アイデンティティに対する考察を文献研究、力動的心理療法のアイデンティティセミナー等によってさらに精緻化を試みた。成果は、2016年度に文献研究としてまとめたいと思っている。博士論文の成果を基盤に調査を実施しているが、量的調査が協力者を得にくい状況が続いており実施できていないため、質的な検討や縦断調査によるプロセス検討から知見を深めたいと思っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
当初から調査依頼していた組織に2か所、直前になって調査依頼を断られてしまった。 研究者自身の事情により、研究時間が十分に確保できなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
海外に滞在することになった成人に1年に渡る縦断調査を依頼し、調査研究を進めている。 過去に調査した青年期の留学生との比較なども試み、実のある研究としてまとめたい。
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Causes of Carryover |
調査依頼先に調査を断られてしまった事と、新たな縦断調査を始めたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
今後、データ分析用の統計ソフトやPCを購入し、データをまとめていく予定である。
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