2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24730602
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Research Institution | Gihu University of Medical Science |
Principal Investigator |
八田 武俊 岐阜医療科学大学, 保健科学部, 准教授 (80440585)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 怒り反すう / ストレス / 生活習慣 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、これまでに収集したデータと合わせて、若年者における怒り反すう特性と生活習慣、およびストレス反応やコーピングとの関連について検討した。まず、20歳以上の大学生を対象に怒り反すう特性と生活習慣との関連性について検討したが、これらの関連性は示されなかった。なお、喫煙経験者は60名中4名で、飲酒経験者は60名中26名であった。つぎに、188名の大学生を対象に怒り反すう特性とストレス反応との関連を検討したところ、怒り反すう尺度得点は、今津ら(2006)が開発したPublic Health Research Foundationストレスチェックリスト(PHRF-SCL)における自律神経症状、疲労・身体反応、不安・不確実感、うつ気分・不全感、すべての下位尺度得点と有意な正の相関関係にあることが示された。ただし、この調査では対象者の9割が女性であった。最後に、怒り反すう尺度得点は小関ら(1990;1993)が開発したコーピング尺度における問題焦点型コーピングと有意な相関関係にあることが示された。なお、対象者は445名の大学生で男性が142名、女性が303名であった。 一方、中高年者における怒り反すう尺度とストレス反応、およびコーピングとの関連との関連について検討したところ、怒り反すう尺度得点はPHRF-SCLにおける疲労・身体反応とのみ有意な相関関係にあり、コーピング尺度における情動焦点型コーピングと負の相関関係にあることが示された。ここで、情動焦点型コーピングに含まれる項目は自己の内面の情動に注意を向けるというよりも,注意を切り替えたり,情動を調節しようとしたりする内容であった。なお、ストレス反応との関連性は249名、コーピング尺度との関連性は142名を分析対象とした。
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Research Products
(4 results)