2013 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
24730615
|
Research Institution | Shohoku College |
Principal Investigator |
照井 裕子 湘北短期大学, その他部局等, 講師 (10548069)
|
Keywords | 子育て支援 / 親発達 / 地域子育て |
Research Abstract |
本研究の目的は、子育て支援の新たな可能性を探るために特に親たちによる自主的な地域活動に着目し、①子育て中の親たちによる地域における自主的な活動がどのような背景で立ち上がり、どのように継続するのか(もしくは消失するのか)という活動自体の特徴を明らかにすること、②親自身が活動そのものをどのように意味づけ、活動の中でどのような変化を自覚するのか、③自主的な地域活動等にかかわらない親と比較した場合に独自な変化や経験が存在するか否かという点から、地域における活動に関わることによる親自身の発達の一側面を明らかにすることだった。 H25年度については、目的の②に関連して、主にH24年度のフィールドワークにより得た資料、その他調査対象となった地域活動に関する各種資料に基づいた分析を進めた。その結果、親たちの自らかかわる活動に対する意味づけには、就業状況や他の地域活動への参加状況、その他子どもの通う学校や幼稚園・保育園等における各種活動状況等、当該活動以外の社会的活動状況のあり方との比較の中で親自身にとってこれら社会活動では得られない経験ができていることについての意味づけがなされること、また、親が理解する子どもにとって親が地域活動に関わることがどのように見えているのか、あるいは子どもにとってどのような意味のある活動であるのかといった子ども目線での意味づけがなされていることが明らかになった。 また、目的の③に関連して、上記で明らかになった自主的な地域活動に関わることについての意味づけのあり方、そのほか先行研究を参考にしつつ、自主的な地域活動等に特にかかわっていない親に対するインタビュー調査を行うためのインタビュー項目について検討を行い、調査対象者の確保等調査実施に向けて準備を進めた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究代表者が産休を取得し、研究活動を中断したため、また、上記研究目的の①及び②に関連して、複数の親たちによる地域活動に着目する計画を進めていたが、ある調査協力予定者者らが携わる地域活動が活動の転換期を迎え、調査時期として不適切と判断したこと、また異なる地域活動に携わる研究協力予定者らに対する調査も研究協力者の生活状況の変化等、諸般の事情により実施ができなかったため研究の進展に遅れが生じた。
|
Strategy for Future Research Activity |
複数の親たちによる自主的な地域活動に着目しながら研究を進展させるため、研究計画段階での調査協力予定者とのコンタクトをとりつつ、調査実施の実現に向け調整を行う。ただし、諸般の事情から当初予定していた調査協力者における調査の実施が難しい可能性もあり、新たな調査協力者の獲得についても行い、調査のを実施する予定である。 地域活動に携わっていない親たちへのインタビューについては、現在内諾を得ている調査協力者に対し、正式に調査依頼を行い調査を実施する予定である。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究計画時点で予定していた調査実施の時期が遅れていること、また当該年度途中で研究代表者の産休取得により研究中断となったことが主な理由である。 H26年度においては、インタビュー調査の実施を予定しており、これらインタビューデータのテープ起こしや分析補助、資料整理等を依頼するための人件費が必要となる。また、成果発表のための旅費及び調査実施のための旅費として使用するほか、関係図書の購入及び資料収集のための費用として使用する計画である。
|