2014 Fiscal Year Research-status Report
「教育」概念によって統合された法制度の形成過程についての歴史的研究
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24730661
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Research Institution | Toyama University of International Studies |
Principal Investigator |
吉田 昌弘 富山国際大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (80624915)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 教育学 / 教育史 / 教育制度 |
Outline of Annual Research Achievements |
「教育勅語」に関わる諸事件などについて文部省の管轄の観点から検討するための史料収集を行った。 交付申請書の研究実施計画の記載外であるが、文部省設置後における海外留学生管轄問題の経緯を検討することを通して、海外留学生が文部省によって管轄されたこと及び海外留学生制度が「学制」上に規定されたことの意味、並びにこの問題の文脈において「学制」の上に現れる論理と同時代の制度における「学制」の限界の一斑を明らかにする作業を継続した。この作業では、「公文録」(国立公文書館ホームページで参照可能)を主たる史料とした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
大学の常勤准教授に就任したので、業務の関係上、交付申請書で予定していた、首都大学東京客員研究員としての研究計画に比して、エフォートが大幅に低下した。 職場が地方の大学であるので、先行研究の参照に機動性を欠くことになった。また研究課題の性格から、東京での史料収集が必要であるが、文書館等が開いている平日の出張は、大学の業務を前提とする限りごく限られた機会にした実現し得ず、新たな史料の実地での探索収集はほぼ不可能となった。その一方、交付申請書に記載していないけれども研究の目的の達成に資するような、インターネット上で参照可能な史料を主に用いて行うことができる研究課題に取り組んだ。
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Strategy for Future Research Activity |
研究の目的の範囲内で、インターネット等で収集可能な史料によって行い得る研究課題を探り、総体として研究の目的を達するように試みる。
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Causes of Carryover |
在職大学の業務と勤務管理から、長期休暇期間も含めてまとまった出張期間がとれず、また文書館等が開いている平日の出張による史料収集が難しく、旅費等の使用が少なかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
インターネット上での史料収集や収集史料の分析に資する物品を購入するなどとともに、図書館等の利用が不便である分、文献やツールの購入に費用を充てたい。
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