2012 Fiscal Year Research-status Report
性の多様性についての教材開発・授業研究および教師支援体制の構築に関する研究
Project/Area Number |
24730662
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | Tsuru University |
Principal Investigator |
渡辺 大輔 都留文科大学, 文学部, 非常勤講師 (00468224)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 性教育 / ジェンダー / セクシュアリティ / セクシュアルマイノリティ / 同性愛 |
Research Abstract |
1. ドイツ(ベルリン)を中心としたヨーロッパの教育実践・支援の実態調査 ジャックリーン・ポルストさん(愛知県立大学)、長嶋明子さん(学芸大学連合大学院)の協力を仰ぎながら、ドイツ(ベルリン)を中心としたヨーロッパの性の多様性についての教材を収集、教育実践や当事者および教師の支援のあり方について情報を収集するとともに現地の研究者・実践者と意見を交わした。具体的には、セクシュアルマイノリティ当事者をゲスト講師として招く高校生に対する授業を参観し、担当教員およびゲスト講師と意見を交わした。またセクシュアルマイノリティ支援のための団体に聞き取り調査を行い、啓発教育活動を中心に活動の実態と課題についての情報を得た。さらに、教育省担当者への聞き取りも行い、ベルリンにおけるセクシュアリティ教育のこれまでと現状、今後の課題についての情報を得た。 2. 「多様な性」についての教材開発・授業研究 京都の公立中学校の養護教諭、東京都の私立高校の講師などの協力をあおぎながら、各学校のカリキュラム等の状況に合わせながら「多様な性」についての授業を組み立て、実践研究を進めた。定期的に研究会を持ち、実際の授業づくり、授業実践分析、授業を受けた生徒たちへの聞き取り調査を通して、実践の内容について議論を深めるとともに、次年度の授業に向けて、カリキュラムや授業内容、方法、教材等のつくりなおしを行った。またこれらについて、日本教育学会およびクィア学会、その他の学習会、研究会等で発表および報告を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
「多様な性」についての教材開発・授業研究が非常に内容が豊富であり、そこにかなりの時間を割いたため、当初当該年度に予定していた日本における性の多様性に関する教育実践と支援の実態調査(量的調査)を行うことができなかった。またドイツ・ベルリン調査記録の翻訳作業が遅れているため、当初予定していた性教育雑誌媒体での調査の報告が行えていない。
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Strategy for Future Research Activity |
1. 日本における性の多様性に関する教育実践と支援の実態調査:次年度の夏期に行われる協力団体のセミナーに合わせて、実態調査を行い、集計、分析と、そこでさらなる協力を得られた人や特筆すべき実践を行っている人に対して、質的調査の準備を進める。 2. オーストラリア(パース)の教育実践・支援の実態調査:性の多様性を学習内容に含む先進的な性教育実践を行っているオーストラリア・パースの教材を収集、教育実践や当事者および教師の支援のあり方について情報を収集するとともに現地の研究者・実践者と意見を交わす。 3. 性の多様性についての教材開発・授業研究:初年度の成果を踏まえ、引き続き、教材・授業案を見直し、実践研究を進め、その結果を論文化していく。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
1. 日本における性の多様性に関する教育実践と支援の実態調査 初年度に行うことのできなかった量的調査に研究費を使用する。 2. オーストラリア(パース)の教育実践・支援の実態調査 当初から予定にある外国調査における旅費、謝金等に研究費を使用する。また、初年度のベルリン調査で得た情報の翻訳作業にも使用する。 3. 性の多様性についての教材開発・授業研究 授業実践および観察調査の旅費および謝金等に研究費を使用する。
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Research Products
(5 results)