2015 Fiscal Year Annual Research Report
性の多様性についての教材開発・授業研究および教師支援体制の構築に関する研究
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24730662
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
渡辺 大輔 埼玉大学, 教育機構 基盤教育研究センター, 准教授 (00468224)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 性教育 / 性的マイノリティ / LGBT / 性の多様性 / 教育方法 / 教師支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.「多様な性」についての教材開発・授業研究 東京都の市立高校の講師、東京都の公立中学校の保健体育教諭などの協力を得ながら、各学校のカリキュラム等の状況に合わせた「多様な性」についての授業を組み立て、実践研究を進めた。定期的に研究会をもち、実際の授業づくり、授業実践分析、授業を受けた生徒たちへの聞き取り調査を通して、実践の内容について議論を深めたとともに、「性の多様性」に関する近年の変化をおさえ、教材も最新のものへ、より子どもたちの理解や指向を深められるものへ変更した。 2.「性の多様性」教育の実態把握 一般社団法人“人間と性”教育研究協議会の協力のもと、「性の多様性」に関する教育実践の実態把握と教師支援体制の確立に向けた質問紙調査を行い、その結果を公表した。本調査によって、会員である教職員の知識、理解の実態の他、性的マイノリティの子どもたちへの対応の数、具体的事例、連携体制等、「性の多様性」を扱った授業実践の数、方法、教材、連携体制、教職員研修の実態、教職員のニーズを明らかにした。これらの結果を広く公表することによって、個々人および地域がもっている連携や支援体制を強化し、またその拡充を行った。 3.研究成果の公表 (1)および(2)、さらに本研究における過年度の研究成果も含め、日本生活指導学会第33回研究大会、“人間と性”教育研究協議会全国セミナー、2015年度慶應義塾大学教職課程センター第1回公開研究会、“人間と性”教育研究協議会編『季刊セクシュアリティ』、その他シンポジウム、論文等で、本研究の成果を広く公表し、議論を深めた。
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Research Products
(9 results)