2013 Fiscal Year Research-status Report
3歳未満児の身体活動を規定する要因の探索と運動発達との関連性に関する調査研究
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24730691
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Research Institution | Hyogo University of Teacher Education |
Principal Investigator |
大和 晴行 兵庫教育大学, 学校教育研究科(研究院), 准教授 (70522382)
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Keywords | 動きのおかしさ / 生活状況 / 遊び状況 / 養育態度 / 保育士による評価 |
Research Abstract |
平成25年度は、前年度の結果を踏まえて、「活動的遊びにおける親の遊び態度尺度」の作成を行った。2013年8月から9月にかけ、保育園児保護者572名にアンケート調査を行った。事前調査で得られた18項目について因子分析を行った結果、2因子12項目が抽出され、「子どもと遊んでいる時に声に抑揚をつけ、大げさに振る舞う」などの「遊びへの積極的関与と共有」因子、さらに「子どものしていることは危なく感じても少し手を添えるなどして一緒にする」といった「遊びの保障と発展的関与」因子が抽出された。また、本尺度は先行研究の養育態度尺度および子どもの活動性との関連性から基準関連妥当性が確認された。 さらに平成25年度は、1歳から3歳歳までの「動きのおかしさ」と生活状況、遊び状況、養育者の遊び態度との関連性を検討した。先の調査と同時に実施し、572名の乳幼児のデータを得た。結果、1歳では、「姿勢制御系の動きのおかしさ」や「操作系の動きのおかしさ」、「咀嚼・嚥下行動のおかしさ」と「ジャンプをする」、「よじ登ったり、ぶら下がったりして遊ぶ」などの「動的な姿勢制御を伴う遊び」の少なさがとの間に関連性が認められた。今後、継続的な調査が必要であるが、本研究においては、1歳頃の多様な姿勢変化を伴う遊びを十分行うことが、動きのおかしさの克服の一つの手立てになる可能性が示唆された。 また、同じく1歳において、「消極性・落ち着きのなさ」と養育者の「遊びへの積極的関与と共有」との間に関連性が認められ、1歳頃の親の子どもへの遊びへの関わり方が、心情面の育ちにとって重要であることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は、当初予定していた調査活動を遂行することができ、また、分析に関してもおおよそ終えることができた。しかしながら、本年度は2~3本の論文投稿を予定していたが、最終的に1本の論文投稿に留まったため、次年度は、本年度の研究成果を公表する機会を多くしていきたい。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度は研究最終年度である。ここまで得られてきた親の遊び態度のあり様や3歳未満時のころの動きのおかしさと生活、遊び、養育者の遊び態度の関連性をリーフレットにし、配布することで、本研究から得た知見を子育て支援につなげていきたいと考えている。そのために、事前に作成したリーフレットを保育関係者に評価してもらい、その有用性等について検討し、再度修正した上で、子育て支援に関連する現場に配布していく。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
本年度末に事務用品の購入手続きを行ったが、品物の納入等に遅れが生じたことにより、少額だが次年度使用額が生じた。 すでに品物は注文しているため、すでに使用している。
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Research Products
(1 results)