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2013 Fiscal Year Research-status Report

幼児期の多文化・異文化経験や知識が認知に及ぼす影響の解明―選択的信頼に着目して―

Research Project

Project/Area Number 24730713
Research InstitutionKobe Shoin Women's University

Principal Investigator

久津木 文  神戸松蔭女子学院大学, 人間科学部, 講師 (90581231)

Keywords異文化理解 / 幼児 / 英語
Research Abstract

幼児期における自文化・他文化の理解の様相は知られていないことが多い。特に、日本においてはあまり他の文化と明示的に接触する機会も少ないことから、相対的な文化の理解の発達が遅れている可能性がある。本課題では、日本に暮らす通常の保育園・幼稚園に通う幼児と国際保育園・幼稚園等に通う異文化接触が多い幼児の異文化理解と異文化に対する認知を質問紙及び選択的信頼性を調べる実験手法を用いて調べるものである。幼児側の認知や理解の側面を調べるだけでなく、多大な影響を与えると考えられる親の多文化・異文化に対する態度や意識等についても同時に調査し、この時期の子どもの自文化・他文化の意識の様相を探る。
前年度に行った日本人の幼児を対象とした異文化理解についての課題の分析の一部を異文化間教育学会で発表した。この発表では、日本の通常の保育園に通う幼児の場合、4~5歳頃にかけて外国や英語といったものに対する考えが変化していることがわかり、5歳近くなると、英語を習った経験がある子どものほうが、英語が話せることを特別視しない傾向が高い、つまり、よりフェアな判断をする傾向が高くなることが示唆され、早期の外国語教育を通じた経験による効果が語学そのものだけではないことがわかり、さらにその効果が5歳頃にみられることが明らかになった。同様に国際学校に通う児童についても同様の調査を行ったデータについての分析を進めており、来年度の異文化間教育学会で発表する予定である。残りのデータについてもほぼ、打ち込み、コード化が終了しており、集計・分析を進め、学会発表や論文のかたちで社会的に発信する予定である。さらに、外国人幼児を対象とした実験及びその親に対する質問紙の調査を継続し、追加データを得ることができた。来年度、可能であれば継続して追加データを収取したいと考えている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

日本人幼児についてはほぼデータが回収し終わり、打ち込みが終了しているが、対照となる外国人幼児のデータは協力を得ている国際学校では園児の数が少なくできれば追加データの収集が必要である。

Strategy for Future Research Activity

日本人幼児のデータが多く集まったので、日本人幼児のなかでも異文化接触や英語教育の経験の有無で比較が可能か検討する予定である。外国人データについても、他の国際学校の付属幼稚園等に声掛けをする予定である。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

春休み中の調査や学会出張などが含まれていなかったため。
春休み中の支出が計上されれば問題なく次年度に使用される。

  • Research Products

    (2 results)

All 2014 2013

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] バイリンガルとして育つということ―二言語で生きることで起きる認知的影響―2014

    • Author(s)
      久津木文
    • Journal Title

      Theoritical and Applied Linguistics at Kobe Shoin (TALKS)

      Volume: 12 Pages: 47-65

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] 幼児期の日本や外国についての理解の発達2013

    • Author(s)
      久津木文
    • Organizer
      異文化間教育学会
    • Place of Presentation
      日本大学文理学部
    • Year and Date
      20130609-20130610

URL: 

Published: 2015-05-28  

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