2013 Fiscal Year Research-status Report
子ども達の技能の家庭学習を支援し遠隔でトレーニングできる総合的学習システムの開発
Project/Area Number |
24730721
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Research Institution | Miyagi University of Education |
Principal Investigator |
安藤 明伸 宮城教育大学, 教育学部, 准教授 (60344743)
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Keywords | 技能指導 / スマートフォン / センサー / 技術教育 / 遠隔指導 |
Research Abstract |
今年度は,空間的認知教材としてARテクノロジーによる補助教材を開発した。実際の寸法感覚を把握することを可能にした。技能のトレーニング自習教材と合わせて利用することで,学習者の作業に対する理解を深めることが期待できた。 そして,スマートフォンを用いた技能のトレーニング自習教材としては,鋸挽きについてPMS(Practice Management System)上での各作業ファクター(板厚に依存する最適引き込み角度など)の調整が可能になった。 さらに,技術科における代表的な技能としての鉋がけについて,昨年度までできていたコア部分を充実させ,作業結果の表示内容および表示方法について検討し実装した。 ここまでの成果は国際会議にて発表し論文化した。他国の研究者からも関心を集め,知見を公表することができた。 国内では,本研究に賛同した現場の教員からシステムの実施依頼を頂き,他県での実証も行うことができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
前年度に当初の予定を超える進捗があったので,当初重点項目としていなかったPMS(Practice Management System)の作り込みを行うこともできた。これはスマートフォンのセンサを用いて学習した結果を管理,蓄積,比較するためのシステムであるが,指導者がより直感的に使用でき,結果を理解しやすいよう画面設計を充実させることができた。 予定していた第2フェーズの実証実験環境構築については十分成果を出すことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度は,現在まで開発した鉋がけに関する授業実践を行いを効果の検証を行うとともに,玄翁を使用した釘打ちに関する技能の独学教材を開発する。今後の研究の可能性を検討する意味でも,学習者の動機付けを高める教材となるような仕様設計を試行する予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
実験検証用に購入予定のSIM無しスマートフォンの購入方法が変更となり,ある期間における最大購入数が大きく制限されるという想定外の販売形態となり,予定の台数を調達できなかったため。 購入ルートを開拓し必要台数を揃えるようにする。
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Research Products
(9 results)