2016 Fiscal Year Research-status Report
算数・数学教師の信念と授業評価観点の変容に関する研究
Project/Area Number |
24730726
|
Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
松田 菜穂子 (勝亦菜穂子) 東京学芸大学, 教育学部, 助教 (90625667)
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | 教師の信念 |
Outline of Annual Research Achievements |
アフリカの研修員の信念の様相を特徴づけるために、主成分分析と k-meansクラスタリングを実行した。主成分分析の結果からは、アフリカの研修員の信念の性質は総じて、「思考力と知識の形成」と「操作的技能と知識の習得」という2つの観点で解釈できることがわかった。そして、学習についての観点では、研修前後とも、「思考力と知識の形成」に対する信念は強い傾向にあり、問題解決とその指導についての信念は、研修前は「探究と技能・知識習得」が強く、研修後は「思考力と知識の形成」が強くなり、研修前後で「思考力」への捉え方の違いが個々の研修員の信念の性質の違いが出る可能性があることが考えられる。クラスター分析の結果からは、「探究中心」「論理中心」「論=探中心」「探>論または練知」「論=探=練知」「練知中心」という主に6つのクラスターが生成されることがわかってきた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成28年度に産休を取得したため。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後は、信念の準論理構造や矛盾した信念を併せ持つという特徴をふまえながら、3観点の整合・非整合について個人レベルで特徴を捉え、さらに記述部分の回答との整合・非整合についても調査していく。
|
Causes of Carryover |
産休による研究中断があり、助成事業期間を延長したため。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
学会等参加旅費、調査旅費として使用予定。
|
Research Products
(4 results)