2017 Fiscal Year Research-status Report
算数・数学教師の信念と授業評価観点の変容に関する研究
Project/Area Number |
24730726
|
Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
松田 菜穂子 (勝亦菜穂子) 東京学芸大学, 教育学部, 研究員 (90625667)
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2019-03-31
|
Keywords | 教師の信念 / 数学教育 / 授業研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
当該年度は、これまで5年間の研究成果を振り返り、教師の発話を分析するための枠組みを再度検討するために、教師の信念に関する先行研究と、教師の信念と深く関係のある「Teacher Noticing」に関する先行研究のレビューを行なった。また、OECDによるTALIS質問紙調査の中で、教師の信念や授業観を問う質問項目とその理論的枠組みを調査した。その上で、JICAアフリカ地域「授業評価セミナー」に参加した研修員による研究授業及び授業参観前後の様子を撮影したビデオについて、抽出した研修員の発話記録を作成し試行的分析を行った。試行的分析では、Carpenterらの教師教育プログラム(CGI:Cognitively Gided Instrction)で開発された分析の枠組みや、Elizabeth(2011)の開発した教師の授業を見る目のレベル推移の枠組みを参考にした。今後は、これらの先行研究を踏まえて、より研修員の信念が顕在化する場面や変容した原因の特定を進める計画である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度は新規業務に従事する必要があり、研究に費やす時間が十分確保できなかったため、進捗が遅れている。
|
Strategy for Future Research Activity |
研究成果を日本数学教育学会で論文発表できるよう、本研究にかける時間を確保し進めていく。
|
Causes of Carryover |
当該年度は計画通り研究が進まなかったため未使用額があった。次年度はビデオのテープおこしを業者へ発注し研究の速度を早め、フィリピン・マニラでの現地調査を行い研究成果のまとめをする計画である。
|