2013 Fiscal Year Research-status Report
輻射流体シミュレーションを用いた銀河風駆動機構の解明
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24740112
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
岡本 崇 北海道大学, 理学(系)研究科(研究院), 助教 (50541893)
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Keywords | 銀河形成 / 銀河進化 / 高赤方偏移銀河 / シミュレーション |
Research Abstract |
今年度は特に高赤方偏移銀河についての研究を中心に行った. 銀河形成シミュレーションから得られたデータを擬似観測することにより, 赤方偏移が 7 よりも大きい超高赤方偏移のライマンブレーク銀河の性質を明らかにした. これらの銀河に対しては, 1 から 2 バンドでしか観測されていないため, 従来の SED fitting を用いて観測的に銀河の性質を制限する方法が使えないため, 宇宙論的シミュレーションを用いたこの手法は非常に重要である. また, どうように擬似観測を行うことにより, ALMA 望遠鏡で赤方偏移が 10 近い銀河の赤方偏移を分光学的に求める方法を検討し, OIII 輝線を用いることにより, 分光学的に再遠方天体の赤方偏移を確定できる可能性があることを明らかにした. また超新星爆発によるフィードバックだけでは銀河の進化を説明できないことを明らかにし, 最低限, 活動銀河核(特に RIAF) からのエネルギー放出により大きなダークマターハロー内でのガス冷却を相殺することと, 若い星からの輻射圧による銀河風の生成が銀河の赤方偏移進化を説明する上で必要であることを指摘した. これらの物理過程を取り入れることにより, 赤方偏移 4 から 0 まで, 矮小銀河から巨大楕円銀河までの進化を観測と無矛盾に説明することに成功した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
順調に成果も出ており, 個々の物理過程の銀河形成における役割も明らかになりつつある. この成果は 3 本の査読論文として投稿し, 2 本は出版済み, 1 本は審査中である. しかし 2013 年度は北海道大学の助教に異動したことにより, 特に教育のために時間をとられて輻射輸送コードの改良にやや遅れが見られる.
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Strategy for Future Research Activity |
輻射輸送コードを大規模並列で高効率で動くように改良し, 大規模な自己重力輻射流体シミュレーションを実行する. 特に, 数値的に何をどこまで分解すれば良いのかを明らかにし, より低分解能のシミュレーションでにも適用できる適切なモデルを構築する.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
国際会議への出張を予定していたが, 北海道大学において国際会議を開催した. その現地開催委員の仕事のため, 海外出張を取りやめたため. また予定していた研究発表は北海道大学の国際会議において行った. 英・Durham 大学の共同研究者と研究打ち合わせのための出張に用いる.
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Research Products
(7 results)