2013 Fiscal Year Research-status Report
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24740130
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
今田 晋亮 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助教 (40547965)
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Keywords | 天文学 / 太陽 / 電離非平衡 |
Research Abstract |
本年度は、電磁流体計算と電離過程を合わせて解くコードのさらなる改良をおこなった。2次元磁気リコネクションのテスト計算等をおこなった。今後おこなう予定である本格的な2次元リコネクション計算と観測を比較研究するため、2012年1月27日に起ったXクラスフレアにおける「ひので」極端紫外線撮像分光装置の観測を解析し、どの位置でどの輝線が光るかなどを考察し太陽フレアプラズマのダイナミクスに関して研究をおこなった。この結果をまとめ、アストロフィジカル・ジャーナル・レターに投稿し、2013年10月に掲載された。 本年度は開発中の電磁流体計算と電離過程を合わせて解くコードを使って、太陽フレア時の彩層蒸発という現象における計算を集中しておこない、ひので衛星観測と比較した。ひので観測で、どの時間帯(いわゆるフレアのフェーズ)にはどの輝線でどちら向きの流れがあるか等、詳細な物理量が観測されており、数値計算結果とあわせてフレアの際のエネルギー解放に関して定量的な議論をおこなうことが可能である。この結果、現在のところ、フレアによって解放されたエネルギーが熱伝導を介して彩層に伝搬されるのであるが、古典的な速度で熱伝導するのではなく、伝導速度がある種の飽和状態になっている可能性を示唆する結果が得られた。この結果は今後、本課題で開発している計算コードの結果とひので衛星観測の比較研究という視点でまとめ、Astroohysical Jounalに投稿し、出版していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
電磁流体計算と電離過程を合わせて解くコードの開発をおこなっており、基本の計算コード自体は完成し、様々な計算がおこなえており、本年度取り組んでいる彩層蒸発の計算は非常に新しい結果を出している。今後、他の計算課題に取り組む事でさらなる発展が十分期待できる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、2次元磁気リコネクションの計算課題に取り組み、磁気リコネクション全体構造の中で、どこの位置で度の輝線が光るか計算し、ひので観測と比較する事で、未だに議論が続く定常リコネクションと非定常リコネクションの議論に決着をつける。
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