2014 Fiscal Year Research-status Report
高エネルギー宇宙線観測装置CALETによる電子・陽電子観測のための研究
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24740191
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Research Institution | Japan Aerospace Exploration Agency |
Principal Investigator |
清水 雄輝 独立行政法人宇宙航空研究開発機構, 有人宇宙ミッション本部, 主任開発員 (60434320)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 高エネルギー宇宙線 / 一次電子 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、国際宇宙ステーション日本実験棟に搭載するためのCALETのフライト実機の製造・組立が完了した。CALETの主観測装置であるカロリメータを構成するシンチレーション検出器やフロントエンド回路の機能・性能試験を進め、取得データを解析して装置応答の評価を行った。フロントエンド回路についてはテスト電荷パルス、シンチレーション検出器については宇宙線ミューオンやUVパルスレーザーを用いた試験データを用い、出力較正カーブやクロストーク等について評価した。これらのデータは、軌道上観測データを解析する際の、エネルギー決定や粒子識別を行うための基礎データとして用いる。また、モンテカルロシミュレーションを用いた観測性能の評価、解析手法の最適化のための研究について、実機データに基づき並行して進めた。 HTVの計画変更に伴う打ち上げ時期の遅れにより、本年度中の観測データ取得開始には至らなかったが、フライト実機の機能・性能試験は全て完了した。装置較正のための基礎データは概ね評価することができており、来年度の打ち上げ・実験運用開始後、速やかに取得データ解析を行う予定である。観測データから打ち上げ後の装置健全性を評価、数百GeV領域の電子・陽電子イベントの抽出・解析を行い、全電子スペクトルにおける暗黒物質の対消滅・崩壊事象の兆候や近傍パルサー天体からの影響について探る。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本年度は、予定していた組立後のCALETフライト実機試験を完了、観測データ解析に必要な較正データを取得した。 一方、HTV打ち上げ計画の変更に伴い、本年度中の国際宇宙ステーション日本実験棟への装置搭載、実験運用開始に至らなかった。そのため、研究計画の延長申請を行った。 来年度の打ち上げおよび実験運用開始後、速やかにデータ解析を進める予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
観測データからの電子・陽電子イベント解析のためのソフトウェアの整備し、国際宇宙ステーション日本実験棟における実験運用開始後に速やかにデータ解析を実施できるよう準備を進める予定である。
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Causes of Carryover |
計画当初の予定では、平成26年度に国際宇宙ステーション日本実験棟におけるCALETの観測運用が開始し、取得データ解析の結果を学会等で発表する予定であったが、装置の打ち上げが次年度に延期となり、今年度は地上における試験までの実施となったため、次年度使用額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度の取得データ解析および学会等での結果の発表に経費を充てる予定である。
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Research Products
(3 results)