2012 Fiscal Year Research-status Report
世界最大級の海洋コアコンプレックスにおける流体浸透過程の解明
Project/Area Number |
24740344
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
針金 由美子 独立行政法人産業技術総合研究所, 地質情報研究部門, 研究員 (90569360)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | デタッチメント断層 / 流体 / 下部地殻物質 / マントル物質 |
Research Abstract |
現在は,交付申請書に記載した平成24年度から平成25年度前半まで実施する予定の「デタッチメント断層に関係する断層岩とその他の未変形岩から構造地質学・岩石学・地球化学的データを収集する」ことを主に行っている.当該年度は上記の目的のために必要な設備備品などを導入・設置した.まず詳細に岩石の微細構造を観察できる偏光顕微鏡を一台購入した.またゴジラメガムリオンから採取された断層岩について取得してきた構造岩石学・岩石学的結果について,2012年8月にオーストラリアで行われた第34回万国地質会議に参加し,ポスターにて発表を行った.さらにゴジラメガムリオンから採取された断層岩について取得した地球化学的データの一部を解析し,これまで得られてきた構造地質学・岩石学的な結果と併せて,2013年3月に北海道で行われた変成岩などシンポジウムに参加し,ポスター発表で結果を紹介した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在は研究の目的にある「デタッチメント断層に浸透する流体の特徴」について,海洋プレート下部物質であるはんれい岩とかんらん岩の顕微鏡観察および化学組成分析を続けているところであり,本研究はおおむね順調に進展している.
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Strategy for Future Research Activity |
今後は研究の目的にある「岩石-流体反応における物質移動過程」と「デタッチメント断層周辺の流体の影響と範囲」を行うために現在までに得られている結果についてまとめる.それと同時に,モデル解析のための準備を行いたい.また,これらの結果を積極的に国内外の学会にて報告するほか,共同研究者との研究打ち合わせを行う予定である.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度はモデル解析のためのアプリケーションソフトを購入する予定である.また,国内,海外の学会・シンポジウムへの参加,および国内,海外の大学や研究所に在籍する共同研究者との研究打ち合わせを行うための旅費として研究費を用いる予定である.
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