2013 Fiscal Year Research-status Report
マルチビニルモノマーの選択重合による高分子構造制御
Project/Area Number |
24750109
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
北浦 健大 大阪大学, 基礎工学研究科, 助教 (80452407)
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Keywords | ビニルモノマー / 選択重合 / リビング重合 / 立体特異性重合 / マルチビニルモノマー / 星形ポリマー / アクリル酸エステル / メタクリル酸エステル |
Research Abstract |
1.モノビニルモノマーとジビニルモノマーの官能基選択重合を利用した星形ポリマーの一段階合成 多官能性ビニルモノマー(マルチビニルモノマー)の重合反応制御による高分子構造形成の一環として、上記の星形ポリマーの一段階合成について検討した。多官能性ビニルモノマーは星形ポリマーの合成において、リビングポリマーの架橋によるコア形成試剤に用いられてきた。従来の方法では必然的に2段階の反応が必要であるが、本研究では、かさ高いアルミニウムフェノキシドを助剤とするアニオン重合で一段階の合成が可能であることを示した。例えば、エチルアルミニウムビス(2,6-ジ-tert-ブチルフェノキシド)の存在下にアクリル酸ブチル(nBA)と1,4-ブタンジオールジメタクリレート(BDDMA)の共重合を行った場合、nBAが選択的に重合してポリマーアニオンを生成し、その後のBDDMAの重合により星形ポリマーが生成した。モノビニルモノマーとジビニルモノマーの組み合わせにより様々な構造の星形ポリマーが一段階で生成可能であり、ブロック共重合体を腕とする星形ポリマーや、2種類のポリマー鎖を腕とする星形ポリマーの一段階合成に成功している。 2.メタクリル酸ビニルのアニオン重合制御 昨年度までの結果では、ジビニルモノマーであるメタクリル酸ビニルのアニオン重合はメタクリロイル基選択的に進行し、条件を選択することにより立体特異性リビング重合が可能であることを示した。これを利用した立体規則性ブロック共重合体の合成を行っている。メタクリル酸メチルとの共重合では特徴的な共重合反応性を示し、反応条件に応じた共重合連鎖の変化について調べている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
マルチビニルモノマーの重合研究のうち、2官能性ビニルモノマーの重合制御についてはかなりの部分を達成した。 3官能性モノマーの重合研究については、予定していた構造のモノマーの合成がアニオン重合で要求される純度で合成するのが困難であり、2官能性モノマーの重合制御に注力するべく方針を変更している。 テンプレート重合についても、重合自体が進行しにくいことと、テンプレート的重合挙動の確認が分析上困難になったため、手法の転換を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
予定した重合研究のうち、比較的単純な反応系についてはよく理解が進んでいるが、3官能性モノマーやテンプレート重合など複雑な系については当初予定より系を単純化して研究を進める予定である。
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