2013 Fiscal Year Annual Research Report
ヘム代謝副産物であるCOの機能解明をめざした超分子COレセプターの開発
Project/Area Number |
24750165
|
Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
北岸 宏亮 同志社大学, 理工学部, 助教 (60448090)
|
Keywords | 内因性一酸化炭素 / ポルフィリン / シクロデキストリン |
Research Abstract |
我々が開発したシクロデキストリンとポルフィリン鉄錯体から成る一酸化炭素(CO)レセプターをマクロファージ細胞に加えたときに起こる炎症反応について詳細に検討した。その結果、細胞内COによって抑えられる炎症系因子の発現がCOレセプターの添加により誘導される傾向が見られた。これはすなわち細胞内シグナル伝達系において関与するCOの反応を人工COレセプターの添加により関与することを示している。 さらにCOレセプターを細胞内に導入する手法として、アニオン性のCOレセプター分子に対してポリカチオン性であるオリコアルギニンを非共有結合的に相互作用させることにより複合化して細胞内に導入する方法を昨年度に引き続き検討した。その結果、COレセプターのCO結合能を維持したままで細胞内に導入する手法に至った(Chem. Lett. 2014)。しかしながら少なからず細胞毒性が見られたため、さらなる手法の改善が必要となる結果となった。
|