2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24750196
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
鱒渕 友治 北海道大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (80466440)
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Keywords | 酸窒化物 / ナノワイヤ / 光学特性 |
Research Abstract |
非晶質酸化ガリウムをニッケルやコバルトの共存下でアンモニア窒化すると、紫外域に特異な発光を示す酸窒化ガリウムナノワイヤが得られるが、発光ピークが幅広であり、ナノワイヤの高品質化が求められる。そこで本研究では、酸窒化ガリウムナノワイヤの高品質化とそれを用いた物性評価を目的とした。平成24年度は、①Znを固溶させた酸窒化ガリウムナノワイヤをゲル化窒化法で合成し、陽イオン欠損量の減少による結晶性の向上を確認した。さらに②微量のアルミニウムを含むガリウムとの混晶系ナノワイヤの合成にも成功した。平成25年度は、③Znと酸窒化ガリウムナノワイヤを真空封管中加熱する手法で3%程度Znが均一に固溶したGa-Zn酸窒化物ナノワイヤの合成に成功し、④カソードルミネッセンス測定において3.4eVと2.7eVに同時に発光を確認した。Znの固溶により結晶性は向上し、複数のカソードルミネッセンス発光は酸窒化ガリウム中の酸化亜鉛による準位とウルツ鉱と閃亜鉛鉱格子の積層不整が関連していると思われる。今後、TEMやマイクロラマンなどを用いた構造評価を実施する予定である。2014年4月現在、Zn添加酸窒化ガリウムナノワイヤの結果を論文として投稿準備中である。
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