2013 Fiscal Year Research-status Report
レーザー発光パターン制御によるゴーストイメージング
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24760045
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
仁田 功一 神戸大学, その他の研究科, 准教授 (20379340)
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Keywords | 光イメージング / コンピュテーショナルイメージング / スペックル / ゴーストイメージング / 画像再構成 |
Research Abstract |
2012年度に作成した予備実験系とシミュレータを用いて,実験系を設計を行うための詳細な検証を行った.実験系において,得られる画像に測定対象に対する依存性が高く,安定したイメージングが行えないことが判明した。この原因を調べるために,シミュレータを用いて下記の事を調べ,評価している。対象物体を2値情報から多値情報に拡張し,画像再構成を試みている。まず,透過率が異なる同一の形状を有する物体を測定対象とし,イメージング結果の特性を考察している。 画像再構成の結果から,強度透過率が0~1まで,8段階(刻み幅0.125)の強度透過率を識別することが可能であることを確認できた。この結果は提案するレーザーアレイを用いる計算機ゴーストイメージングが多値のイメージングに適用できる可能性があることを示唆している。 次に,複雑な透過率分布対象物体を有する物体を測定対象とするイメージングの特性を 検証している。検証の結果,認識するために十分な画質が得られないことがわかった. 以上の要因を調べるために様々な特性を調べている.そのなかで,測定対象を照射する散乱光分布に偏りがあり,そのランダム性が不十分であることがわかった。 照射光分布のランダム性を向上させるために,光学散乱素子として機能する液晶型空間光変調素子を複数用いる手法を検討している。検討のうちで,4個の変調器を用いる手法により,照射分布のランダム性が向上し,複雑な形状を有する測定対象のイメージングに有効であることを示せている.しかしながら,多数の変調器を用いることは,ハードウェアに高度な位置合わせが要求される等の問題がある.2014年度に予定しているシステム試作において,システム構成を再度検討することから着手する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
対象物体を複雑(多値情報のイメージング)にする際に,予想以上の問題が発生した。その理由の解明と改善策に時間を充当せざるおえなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
提案するシステムの試作と検証に注力する。第一に着手予定のシステム構成については,対象物体を照射するためのランダム分布生成法について実用的な実装方法を考案する。また,検証については再構成画像の解像度と信号対雑音比を評価する。
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Research Products
(6 results)