2013 Fiscal Year Annual Research Report
マグネシウム合金における双晶の形成・抑制機構と力学特性に及ぼす影響の解明
Project/Area Number |
24760081
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
眞山 剛 熊本大学, 大学院先導機構, 准教授 (40333629)
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Keywords | 材料力学 / 連続体力学 / 計算力学 / 構造材料 / マグネシウム合金 |
Research Abstract |
商用マグネシウム合金およびLPSO 型Mg 合金を対象とした実験観察,二相材の解析および双晶モデルの精密化を行った.具体的な実施項目は下記のとおりである. 【単相材および二相材を用いた実験観察】 長周期相を含まないZn とY の固溶合金であるMg99.2-Zn0.2-Y0.6 合金の鋳造材を用いて材料試験と組織観察を行い,双晶に起因する応力-ひずみ挙動の非対称性を定量的に把握した.長周期相を含むMg-Zn-Y 系合金の鋳造材を用いた材料試験と組織観察を実施した.また,単相材の結果と比較することにより,第二相(長周期相)が双晶の発生に及ぼす効果を抽出した. 【従来手法による結晶塑性解析】 結晶塑性解析手法を用いて,二相マグネシウム合金の双晶発展に関する解析を行い,第二相が双晶発生に及ぼす影響を定量的に把握した. 【双晶モデルの精密化】 上記単相および二相材の実験観察結果に基づき,双晶発生・回復モデルを精密化すると共に,結晶塑性解析手法に導入してその効果を検証した. 【精密化された双晶モデルを用いた力学挙動解析】 上記解析手法を用いて,巨視的力学特性に関する解析を行い,さらに実験結果との比較により双晶挙動と力学特性の関係を評価した.特に双晶モデルの精密化の効果として,第二相の体積分率の増加に伴う双晶抑制を数値的に評価可能となった.
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