2013 Fiscal Year Research-status Report
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24760173
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
片岡 秀文 大阪府立大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (10548241)
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Keywords | デトネーション / バイオ燃料 / 混合燃料 / 内燃機関 |
Research Abstract |
本研究では,理論熱効率が高く次世代の内燃機関として期待されるパルスデトネーションエンジン(Pulse Detonation Engin, PDE)へのバイオ燃料の応用を目指し,混合燃料の燃料組成がデトネーション特性に与える影響を明らかにすることを目的としている.本年度は,昨年度構築されたデトネーション管に圧力測定部およびジェット着火部の追加を行った.そして,当量比1のメタン/酸素混合気のデトネーション特性に及ぼす圧力の影響を計測することで実験装置の性能評価を行った.初期圧力は6~35 kPaで変化させ,初期温度は室温とした.C-Jデトネーションの伝播速度,圧力,温度などの計算を行った.また,反応モデルにKonnovのモデルRelease 0.4を用いてメタン/酸素混合気の一次元ZNDデトネーションの波面構造の数値計算を行った.そして,数値計算により得られた反応誘導距離とNgらによって提案された式を用いてセル幅の予測を行い,実験値との比較を行った.得られた結果は次の通りである. 1. ジェット着火部を追加することにより,実験可能な初期圧力の範囲が広がった. 2. 全ての条件においてデトネーションへの遷移が確認された.初期圧力が15 kPa以上の条件では,初期圧力の増加とともにセル幅の減少が見られ,その値はKnystautasらやVasil'evらの結果とほぼ一致した. 3. 実験の結果と同様に,数値計算により予測されたセル幅も初期圧力の増加とともに減少した. これらの成果は,平成26年3月に行われた日本機械学会関西支部第89期定時総会講演会において発表された.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
実験装置の作製,単体燃料のデトネーション特性の取得までできているが,今年度の予定であった2成分混合燃料のデトネーション特性の取得が完了できていないため.
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度は,2成分および3成分の混合燃料のデトネーション特性の取得を行う.また,引き続き数値計算により反応誘導距離の導出を行う.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
1,000円未満であり,適正な使用であると思います. 今年度の研究費と合算して使用します.
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