2014 Fiscal Year Annual Research Report
モーター蛋白質によって駆動されるサルコメア様マイクロアクチュエータの開発
Project/Area Number |
24760203
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
新田 高洋 岐阜大学, 工学部, 助教 (20402216)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | モーター蛋白質 / 細胞骨格 / 微細加工 / マイクロアクチュエータ / シミュレーション |
Outline of Annual Research Achievements |
モーター蛋白質によって駆動されるサルコメア様マイクロアクチュエータを開発するために,以下の研究を行った. 1.モーター蛋白質や細胞骨格の足場となる円柱形微粒子の作製.フォトリソグラフィー法により作製した円柱形微粒子の上面や側面に特異的に蛋白質や核酸を結合させるために,円柱形の上面のみに金薄膜をつけようと試みた.このために,以下のプロセスを試みた.スピンコートしたSU-8上に,OFPRをスピンコートする.この2層になったフォトレジストを露光する.露光後,OFPRのみを現像してから,金をスパッタする.その後,OFPRとSU-8の露光されていない部分を除去してよう試みた.この実験を行った結果,意図した通りにはならず,OFPRが現像されなかった.この原因は,OFPRをスピンコートした際に,OFPRの溶剤によりSU-8が溶出して混合し,混合したSU-8が露光部分で混合したためではないかと考えた. 2.設計用シミュレーション方法の拡張.昨年度までに開発したキネシン・微小管についてのシミュレーションについて詳細な解析を行った.またこのシミュレーションをアクチン・ミオシンにも適用できるようにした.このためにシミュレーションにミオシンのATP加水分解反応を加えた.シミュレーション方法の妥当性を調べるために,これまでに報告されている実験結果と比較した.この結果,シミュレーションと実験との間に良好な一致が見られ,シミュレーション方法の妥当性が示された.
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