2013 Fiscal Year Research-status Report
オンラインPV出力推定・短時間先変動予測を用いた先進的配電系統電圧マネジメント
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24760223
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
原 亮一 北海道大学, 情報科学研究科, 准教授 (80361872)
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Keywords | 配電系統 / 電圧制御 / 太陽光発電 |
Research Abstract |
平成24年度までに開発してきた(1) PV出力の抽出手法,(2) 短時間先PV出力変動予測手法,ならびに (3) 短時間先の配電系統電圧プロファイルの確率分布計算手法の3手法を統合させることで,(4) 短時間先電圧プロファイル予測に基づくLRTの制御手法を開発するとともに,(5) 比較的簡便な配電系統モデルを用いた計算機シミュレーションにより,その有効性を検証した。評価の結果,提案手法の性能は潮流情報を観測する地点や観測点数に依存するものの,従来のLDC方式単独によるLRT制御と比較して,大幅な制御性能の改善が図れる見通しをつけた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の研究計画通り,本研究課題の中心テーマであるLRT制御手法の基本部分の開発を完了しており,また一定の制御効果があることを計算機シミュレーションにより確認していることから,おおむね順調に進呈していると判断するものである。
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Strategy for Future Research Activity |
より現実的な配電系統モデル・需要モデル・太陽光発電出力モデルに対して計算機シミュレーションを実施することで提案手法の有効性を検証する。また検証の過程においてさらなる改善課題が見つかった場合には,手法の改良・拡張を検討する。 また,提案手法の詳細とその有効性を広く社会に還元するために,国内外の著名学術論文誌に研究成果を投稿する予定である。
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