2012 Fiscal Year Research-status Report
アンビエント情報社会のための振動エネルギーを収穫して駆動・発電する電子デバイス
Project/Area Number |
24760240
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Research Institution | Suzuka National College of Technology |
Principal Investigator |
西村 一寛 鈴鹿工業高等専門学校, その他部局等, 准教授 (60343216)
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
|
Keywords | エネルギーハーベスティング技術 / アンビエント情報社会 / ユビキタスネット社会 / 環境・健康志向電子デバイス / ウェアラブル機器 / アンビエントエレクトロニクス |
Research Abstract |
本研究では、身の回りで捨ててしまっている希薄なエネルギーを利用した電子デバイスを作製することが目的である。特に、検査したい振動のエネルギーを利用した振動の検査装置の開発や、希薄なエネルギーによる小電力発電機の開発とその応用の提案である。 平成24年度の成果として、振動のエネルギーを収穫して駆動する振動の検査装置においては、スイッチとして電流を流して使用する際の接触部分などの構造の改良や、10 Aまで電流が流せることを確認した。さらに、非平衡車輪やパソコンの廃熱を利用した小電力発電機を開発した。非平衡車輪は、癒しを目的とした置物としても利用されているが、一般的な平衡車輪と比較すると低速回転ではトルクが小さくなるので、発電しやすくなることがわかった。発電した電力はわずかであるが、ウェアラブル機器(スマートフォン、モバイルPC、音楽プレイヤー、ゲーム機など)への充電は可能である。このように、発電ができる付加価値がついた置物としての応用が期待できる。そして、パソコンの廃熱を利用したペルチェ素子を使った発電においては、CPUやグラフィックボートなどの発熱体を水冷できるようにし、その温度差を利用して、エネループなどの蓄電池に蓄電するシステムを作製した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
振動を検知して動作するスイッチに関しては、その構造の改良や10 Aまで電流が流せることを確認した。さらに、振動エネルギーのみではなく、非平衡車輪や、パソコンなどの廃熱を利用した小電力発電機を開発し、エネループなどへの蓄電やウェアラブル機器(スマートフォン、モバイルPC、音楽プレイヤー、ゲーム機など)への充電を提案した。
|
Strategy for Future Research Activity |
振動のスイッチにおいては現在のところONするスイッチのみであるが、OFFすることができるスイッチにおいても同様に電流が流せることを確認する。さらに、遊戯を利用した小電力発電機の開発とその応用の提案も継続しておこなう。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
振動のON/OFFスイッチや小電力発電機の開発のための資材や評価装置などの購入ならびに、これらの成果を学会などで発表を行う。
|
Research Products
(7 results)