2014 Fiscal Year Annual Research Report
コグニティブ無線に適した学習型占有率測定法の最適設計
Project/Area Number |
24760293
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
田久 修 信州大学, 学術研究院工学系, 准教授 (40453815)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | コグニティブ無線 / ダイナミックスペクトルアクセス / ランデブチャネル |
Outline of Annual Research Achievements |
周波数資源の自由な運用を想定したコグニティブ無線システムにおいて、無線機がアクセスするチャネルを共通化するプロトコルであるランデブチャネルに注目し、高速かつ高精度に実現するための最適化検討を進めた。現時点で次の研究成果を得た。1.周波数資源の利用状況を高速に認識する学習型占有率測定法において,ランデブチャネルを最高速にする無線機のチャネル接続ルールを設計し,シミュレーションでの机上検討を進めた。また,ソフトウェア無線機(USRP)に学習型占有率測定法を組み込み、無線LAN環境における実機検証を進めた。現在、無線LAN環境で未使用の周波数資源を高速に発見するための接続ルールのパラメータ調整を進め、検証実験を続けている。 2.スター型無線ネットワークにおいて、周波数を動的に切り替える掃引搬送波を用いたランデブチャネル(周波数同期)を提案し、USRPによる実機検証からその有効性を明らかにした。ランデブチャネルの最高速化のため,掃引搬送波の周波数推移の最適化を継続的に進めている。 3.ランデブチャネルの確立に必要な制御信号の発信回数を抑えるため、無線機端末対の受信側であるスレーブ端末の接続方法を提案した。提案法では、スレーブ端末の接続法に一定の規則性を取り入れることで、マスタ端末が制御信号を送信した結果からスレーブ端末の動向を予測することが可能になり、制御信号の不用意な発信を抑えた。複数の接続方法を検討し,制御信号の発信回数が最も少なく,ランデブチャネル確立が最も高速な方法を導出した。 4.周波数資源の利用状況の分析には,平均的な利用率である占有率に加えて、状態が切り替わる頻度を評価する遷移率がある。遷移率及び占有率の高速かつ高精度な測定法を確立するため、連続測定時間をパラメータとして評価を進め、最適な連続測定時間を明らかにした。
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Research Products
(7 results)