2013 Fiscal Year Research-status Report
微分可制御性に基づく線形周期システムの解析アルゴリズム
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24760333
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
軸屋 一郎 名古屋大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (90345918)
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Keywords | 制御工学 / 線形周期システム / システム解析 |
Research Abstract |
線形周期時変システムの正準分解に関して、筆者らの先行研究ではWeissの手法に着目して研究を行ったが、線形周期時変システム独特の構造を利用することができず、解析に限界があった。昨年度は、入力のみを持つシステムに限定し、フロケの定理に示される線形時変システム独特の構造を利用して解析を行った。本年度は、入力と出力を両方もつシステムに拡張し、同様の解析を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
フロケ分解にもどつく手法は数値計算との親和性が高く、可制御部分空間や可観測性部分空間とフロケ分解による解析を融合する手法となっている。これにより微分可制御性部分空間や微分可観測性部分空間の構造解析に役立つと期待できる。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究の主眼である、微分可制御性部分空間や微分可観測性部分空間の解析に取り組みたい。可制御性グラミアンや可観測性部分空間の像空間を直接評価するかわりに、逐次的に近似することにより、より詳細な構造が解析できると考えている。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
国際会議への出張費用。 MTNS2014とIFAC World Congress 2014への参加を予定している。
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