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2012 Fiscal Year Research-status Report

コンクリートの乾燥収縮ひずみの早期推定試験方法に関する研究

Research Project

Project/Area Number 24760348
Research Category

Grant-in-Aid for Young Scientists (B)

Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

藤井 隆史  岡山大学, 環境生命科学研究科, 助教 (10537236)

Project Period (FY) 2012-04-01 – 2015-03-31
Keywordsコンクリート / 乾燥収縮ひずみ / 早期推定手法 / 供試体寸法 / 砕石 / セメント / 混和材
Research Abstract

小さい供試体を用いる方法では,実験室で作製した種々の材料および配合のコンクリートで試験を実施した。セメントには,一般的なポルトランドセメント4種類(早強,普通,中庸熱,低熱)と高炉セメントB種および粒度を荒くした低熱高炉セメントB種を用いた。また,フライアッシュを結合材の一部に用いたコンクリートにおいても実験を行った。いずれのセメントを用いたものにおいても,直径75mmで高さ150mmの円柱供試体を用いて測定した乾燥収縮ひずみは,一般的に行われている100×100×400mmの供試体の6か月(182日)の値と,およそ3.3か月(100日)で同程度になることが分かってきた。また,さらに小さい直径50mmで高さ100mmの円柱供試体では,概ね,1.4か月(42日)程度で,一般的に行われている100×100×400mmの供試体の6か月の値と同程度になることが分かってきた。
また,骨材に硬質砂岩,安山岩,粘板岩および石灰岩の砕砂砕石を用いても実験を行った。これらの骨材を用いたものにおいても,一般的に行われている100×100×400mmの供試体の6か月の値を,直径75mmで高さ150mmの円柱供試体では100日程度,直径50mmで高さ100mmの円柱供試体では42日程度で同程度の乾燥収縮ひずみを示すことが分かった。さらに,普通ポルトランドセメントおよび硬質砂岩砕砂砕石を用いた実験では,水セメント比および単位水量を変化させて実験を行ったが,いずれの場合でも,概ね,一般的に行われている100×100×400mmの供試体の6か月の値を,直径75mmで高さ150mmの円柱供試体では100日程度,直径50mmで高さ100mmの円柱供試体では42日程度で同程度の乾燥収縮ひずみを示すことが分かった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

当初計画では,低い湿度の環境で試験を行う方法を主に実施する予定であった。低い湿度の環境で試験を行う方法では,デシケーター内の湿度が安定しないなどの問題があり,装置を調整中であり,実施できていない。その一方で,小さい供試体を用いる方法を実施しており,実験室で作製した種々の材料および配合のコンクリートで試験を実施できた。いずれの配合のコンクリートにおいても,直径50mm高さ100mmの供試体で概ね1.5か月程度で,一般的に行われている100×100×400mmの供試体の6か月の値と同程度になることが分かった。

Strategy for Future Research Activity

デシケーターの湿度が一定となるように,装置の調整を行い,低い湿度での乾燥収縮ひずみ試験を実施する。コンクリートに用いる材料には,一般的なコンクリートで用いられる材料で,まず,実験を試みる。また,スラグ骨材,再生骨材などの砕石砕砂以外の骨材を用いたコンクリートの実験も進めていく。
小さい寸法の供試体で乾燥収縮ひずみを測定することで,一般的な方法で実験を行うよりも早期に乾燥収縮ひずみを推定できることが分かってきた。来年度は,小さい供試体の作成方法についても,検討を行う。乾燥収縮ひずみには,骨材量の影響が現れるため,小さい供試体を用いる場合,小さい寸法の供試体の型枠へコンクリートを打込んで供試体を作製するのがよいか,大きい供試体を作製し,コア抜きによって小さい寸法の供試体を作製するのがよいかの検討も行う。
材料面では,購入したレディーミクストコンクリートを用いた実験,種々のスラグ骨材を用いた実験,JISに規格化されていない速硬性混和材を用いた実験を,可能な限り遂行していく。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

セメント,砕砂砕石などのコンクリートの材料,湿度調整を行うための薬品類などの材料費,コンタクトゲージ,ひずみゲージ,ガラス器具などの実験消耗品に支出予定である。また,供試体の作成方法を検討するために,コアドリルのレンタル費用に支出予定がある。コアドリルの使用頻度が高くなりそうな場合には,購入も検討する。湿度の履歴を測定するための簡易温度湿度ロガーを購入し,実験室およびデシケーター内の温度湿度の履歴を残す。また,生コンクリートの購入費用,スラグ骨材の運搬費用に使用予定である。
土木学会図書館への資料収集に出向くほか,コンクリート工学年次大会,土木学会全国大会などでの発表を聴講し,他の研究者の動向を調査予定である。また,試験で発生したコンクリートがらの処分費に使用する。

  • Research Products

    (2 results)

All 2013 Other

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] 養生時の温度がコンクリートの乾燥収縮ひずみに及ぼす影響2013

    • Author(s)
      藤井隆史,長嶋聡,綾野克紀
    • Organizer
      土木学会全国大会第68回年次学術講演会
    • Place of Presentation
      日本大学生産工学部津田沼キャンパス
    • Year and Date
      20130904-20130906
  • [Presentation] コンクリートの乾燥収縮ひずみに及ぼす養生時の温度の影響

    • Author(s)
      藤井隆史,長嶋聡,綾野克紀
    • Organizer
      土木学会第65回(平成25年度)中国支部研究発表会
    • Place of Presentation
      鳥取大学鳥取キャンパス

URL: 

Published: 2014-07-24  

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