2013 Fiscal Year Annual Research Report
性能劣化に基づくコンクリート製下水道管渠の維持管理システムの構築に関する研究
Project/Area Number |
24760350
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
山本 大介 九州大学, 工学(系)研究科(研究院), その他 (40398095)
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Keywords | 下水道管渠 / 劣化診断 / 予防保全 / LCM |
Research Abstract |
都市部の下水道施設の老朽化が進み,とりわけコンクリート製下水道施設においては,予定供用期間として一般的に想定される50年より早期で劣化する事例が報告され,下水道施設の維持管理において重大な問題となっている。この劣化は下水中の微生物活動で発生する硫酸に起因することが明らかとなっており,管路の状況を調査するための点検も数多く行われている。しかし,従来の点検手法では下水道管渠のコンクリート内部の変状を確認することが難しく,下水道管渠の余寿命を明確に示すことは困難である。しかし,診断時に個々の下水道管渠断面コンクリート内部の劣化状況を把握できれば,より低コストで適切な維持管理を行うことができる可能性がある。本研究は,遠心力鉄筋コンクリート製管渠を対象として,目視調査では判断できない,外圧に対する抵抗性,およびコンクリート内部の劣化について検討するものである。 本研究では,長期間供用された管渠に対して実施した劣化調査を基に劣化診断の方法について検討した。その結果,管渠内面からのドリル穿孔を用いた内視鏡カメラ観察により,管渠のコンクリート内部の劣化状態を把握できることを利用し,これに基づいた管渠の余寿命予測の手法について提案した。さらに,これらの結果に基づいたコンクリート製下水道管渠の劣化診断フローを提案した。 提案する診断フローに沿って,遠心力鉄筋コンクリート製下水道管渠に必要とされる機能を満足するか否か,また,余寿命を推定する手法を提案した。この診断法を導入することが,下水道管渠のLCMの確立への一助となるものと考える。
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Research Products
(2 results)