2014 Fiscal Year Annual Research Report
ハイブリッド連続繊維緊張材および緊張接着補強技術の開発
Project/Area Number |
24760352
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Research Institution | Meijo University |
Principal Investigator |
岩下 健太郎 名城大学, 理工学部, 准教授 (30544738)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | バサルト繊維 / BFRPロッド / 緊張接着 / ポリマーセメントモルタル / 高粘度接着材 / 端部定着 / 両引き付着試験 / RC、PC梁の曲げ試験 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は,これまでの研究において課題となった,①施工の簡便化,②BFRPロッド補強材周辺の座屈防止,③BFRPロッドの付着力向上,④接着端部の定着力の強化,を中心に,改善案を図った。 まず,BFRPロッド補強材周辺の接着材に,上向き施工に於いても接着材の移動がほぼない高粘度のものを採用し,施工性の向上を図った。また, BFRPロッドの接着端部に事前にBFRPシートを接着することにより,緊張力の導入により集中するせん断応力を広く分散することにより,接着端部の省力化を図るとともに,接着端部にBFRPシートをU字型に巻き立てることにより接着端部の定着力を高めることで,PC補強技術としての最重要課題である接着端部の省力化ならびに定着力の強化を図った。さらに,BFRPロッド補強材の周辺に繊維混入ポリマーセメントモルタルを成形することにより,BFRPロッド補強層の座屈抵抗性を高めるとともに,周辺の接着材量を抑えて材料コストの低減を図った。 本年度は,主に上記の試みについて,両引き付着試験やRC,PC梁の3点曲げ試験を新たに実施し,その効果を実験的に検証した。両引き付着試験により上記の方法によるBFRPロッドの付着力向上効果を明らかにしたうえで,RC,PC梁の曲げ試験により,施工性,補強効果,復元力特性,座屈抵抗性,端部の定着力の向上効果を検証した。さらに,RC,PC梁に対する補強に際しては,昨年度に製作した緊張装置を用い,実施工に向けて装置の改良すべき点を明確化することができた。
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Research Products
(7 results)