2013 Fiscal Year Annual Research Report
炭素繊維補強材とポリマーセメントモルタルを用いたRC部材の補強部界面の付着特性
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24760366
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
山口 浩平 九州大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (60336013)
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Keywords | 複合構造 / 維持管理 |
Research Abstract |
研究代表者らは,鉄筋を橋脚に接触配置し,鉄筋かぶり分のみポリマーセメントモルタル(PCM)を吹付ける工法を開発した.本工法の特徴は,PCM 吹付けにより安定した施工ができる,PCM は中性化速度がコンクリートの1/5 以下のためにかぶり厚を薄くでき巻立厚をRC 巻立工法の1/5 程度に低減できる,河積阻害率の制約を受けにくい,自重の増加を抑えることできるなどが挙げられる.一方,近年,高耐久性材料である炭素繊維補強材(CFグリッド)が先進材料として土木分野でも注目されつつある.CF グリッドは,錆びないため高耐腐食性で,鉄筋に比べて5 倍強の高強度である.そのため,CF グリッドを鉄筋の代替筋として用いる場合,かぶり厚をさらに小さくでき,補強筋量も少量でよく経済的にも有利となり得る.しかしながら,補強設計上重要なコンクリートやPCM との付着特性について明らかにされていないのが現状である.そこで本研究課題では,CF グリッドを補強筋として用いた補強部界面の付着特性を明らかにして,新工法となる高耐久性である耐震補強の開発を行った.
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