2012 Fiscal Year Research-status Report
交通管制効率化にむけた多種データの並列化・即時的処理手法の検討
Project/Area Number |
24760413
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
山崎 浩気 京都大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (60612455)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 交通計画 / 並列計算 / 交通データ利用 |
Research Abstract |
本年度は,土木計画分野の高速計算需要を調査し,データの処理法に関する研究を重点的におこない,交通サービス水準に関連する多種データの特性把握,交通変動要因把握のためのDB仕様・オンライン利用法の検討,交通データのマイニング手法に関する検討をおこなった.次年度は,情報工学分野で研究が進められている計算処理プロセス研究を活用して,多種多様な交通データの統合的取扱い,即時的処理に関する融合的研究をおこなうことにより,簡易な操作で大規模データハンドリングをおこないながら,広域から局所的な問題まで包括的に交通サービス水準を評価・診断できるシステム構築の検討を進めていく. また,交通流シミュレーションの並列計算処理アルゴリズムを検討するため,流体モデルを援用した交通流数理モデルの実装をおこなった.今後,モデルの妥当性検証を実データ等を用いて検証をおこなった上で,区間を分割演算したシミュレーション構築を目指すことを考えている.並列型交通流シミュレーションにおける大きな課題である変数の取扱い方法や交通の非定常状態に関する検討をおこなう.また,並列処理による実際の交通状況との差異について考察するため,既往のミクロシミュレーションモデルの演算結果と比較をおこなうことを考えている. 研究実績として,上記で得られた成果を用いて口頭発表2件をおこなっている.次年度では,査読付き論文への投稿に向けて具体的な研究成果を得られるよう,鋭意研究を進めていく.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
おおむね初年度の目標は達成している.基本的な数理モデルの作成をこれまでにおこなったので,今年度は実現象の妥当性検証をおこなっていく.また,並列計算処理アルゴリズムの検討の為,流体モデルを援用した交通流数理モデルの実装結果より,今後,モデルの妥当性検証を実データ等を用いて検証をおこなった上で,区間を分割演算したシミュレーション構築を目指す.
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Strategy for Future Research Activity |
学内の研究室運営教員である,宇野伸宏准教授・牛島省教授と,共同で研究を推進する予定である. スパコンを使用した高い計算力を生かしたシミュレーションの作成,オンラインデータ利用を考えた交通情報の蓄積法を検討予定である. また,高速道路における具体的なデータを借用する予定をしており,交通安全指標の即時計算アルゴリズムについて,検討を予定している.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
該当なし
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