2014 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
24760423
|
Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
林 倫子 立命館大学, 理工学部, 助教 (60609808)
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | 水辺 / 近代都市形成 / 鴨川 / 納涼 / 山紫水明 / 鴨川運河 / 宇治 / 仏徳山 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度の実績は以下のとおりである。 「水辺と都市の接続性の変遷の把握」作業のうち、平成25年度より積み残しの課題であった、「京都夏季納涼営業期間における河川空間利用」の研究について、出版原稿の加筆・校正作業、査読付論文執筆作業を行った。前者は京都鴨川の「山紫水明」の美意識と景観整備に着目したもので、平成26年度3月に書籍出版済である。後者は、川中での伝統的納涼の衰退過程とその理由について考察したもので、平成27年度4月に土木学会論文集D1部門より出版予定である。また「宇治公園を中心とした風景の観光資源化と河川空間整備」の研究についての文献調査を全体量の4分の3ほど遂行完了し、宇治公園の風致施策の一つである宇治川水力発電事業第一工事における仏徳山修景計画について、土木学会土木史研究発表会への発表論文の投稿を完了、27年度6月に発表予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成25年度に研究代表者の妊娠・出産に伴う休業があった。また平成26年度前半は育児による出張調査に関する制約がまだ大きく、研究進捗のペースは24年度の7割ほどに回復したものの、25年度の遅れを取り戻すまでには至っていない。 このため、産前産後の休暇又は育児休業の取得に伴う補助事業期間延長手続きをとった。 結果、交付申請段階での平成25年度の内容はクリアできた部分も大きいが、未だ予定通りのペースには至っていない。
|
Strategy for Future Research Activity |
「水辺と都市の接続性の変遷の把握」作業については、これにて京都のすべてが、また宇治は4分の3程度が、伏見は2分の1程度が完了した。平成27年度は、これらを引き続き遂行してこの作業を完遂させるほか、これまでに得られたデータをまとめ、京都・宇治の査読付論文投稿を目指し、伏見については論文化の目途をつける。
|
Causes of Carryover |
平成26年度前半は、育児休業復帰直後で育児上の制約が多く、出張や調査の遂行が当初予定ほどは進まず、大学や在宅で取り組める論文執筆や資料解読に集中した。また論文投稿なども行ったが、掲載料等の支払いは次年度請求扱いとなった。このため、旅費はじめすべての費目において予定額よりも大きく下回る内容となり、次年度に繰り越す結果となった。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成27年度は、平成26年度よりも研究遂行上の制約が小さくなることが見込まれることから、当初予定に近い研究の遂行と予算執行が期待できる。しかしこれまでの繰り越しも大きく積み残した研究課題も大きいことから、進捗状況を見ながら、更に1年の期間延長も視野に入れて計画を立ててゆく。
|
Research Products
(2 results)