2017 Fiscal Year Annual Research Report
Urban History of Modern Japan Focused on Connectivity Between the Waterfront Area and Its Surrounding City Area
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24760423
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
林 倫子 関西大学, 環境都市工学部, 助教 (60609808)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 河川公園 / 納涼 / 水辺 / 公園地 |
Outline of Annual Research Achievements |
当初計画で予定されていた、「水辺と都市の接続性の変遷の把握」および「各インパクトによる水辺と都市の接続性への影響評価」の作業を、京都(鴨川)・伏見(宇治川派流)・宇治(宇治川公園)のそれぞれの対象地について完遂させた。 特に京都鴨川については、今年度より新たに戦後の行政担当者へのヒアリングや行政文書の分析を追加し、戦後、現代の河川公園へ変遷してゆく過程も視野に入れながら戦前の河川整備の影響を評価し、より重層的な場所の変遷の把握に努めた。この成果については、土木学会全国大会をはじめ、土木学会各種研究発表会での論文発表を予定している。 さらに、「各都市の横断的考察、および水辺と都市との接続性を担保する都市構造の提案」を行い、とくに、沿岸の遊興地を含めた水辺の遊び場空間の成立と変遷について、明治初期から戦前までの動向をとりまとめた。その中で、当初予定していた3都市に加え、関西の水辺の遊興地として著名であった、大阪の淀川(大川)を対象地として追加した。その成果のひとつとして、大川納涼場の変遷史上重要な事象である、明治初期の山崎ノ鼻公園地形成について、土木学会論文集(D1)に投稿を行い、論文が掲載された。本研究においては、現在の大阪中之島公園の原型となる水辺の緑地がいかにして形成されたのか、その行政施策と空間構成について分析した。大川におけるその後の納涼場や遊興地の変化についても、今後土木学会各種研究発表会での論文発表を予定している。
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Research Products
(2 results)