2013 Fiscal Year Annual Research Report
少数名繰返し評価と訓練に基づくにおい評価に要するパネル数低減化に関する研究
Project/Area Number |
24760475
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Research Institution | Daido University |
Principal Investigator |
竹村 明久 大同大学, 情報学部, 講師 (70584689)
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Keywords | 臭気 / 臭気強度 / 快・不快度 / 訓練 |
Research Abstract |
非容認率(においを評価する際に非許容と回答するパネルを全パネル数で除した割合)の測定には60名のパネルが必要とされるなど、においの測定に要するパネル数が現状多いことに対して、訓練や同一パネルの繰返し評価を活用する可能性について検討を行った。評価訓練を採用しているISO/DIS 16000-30の公開が前年度にあったため、当初計画では平成25年度に行う予定であった、評価訓練により見込まれる評価精度向上の検討を平成24年度に前倒しして行った。この検討にあたっては、既往研究の非訓練パネルのデータを訓練されたパネルの評価との比較のために利用したことから、新規で非訓練パネルの多数名評価を本年度に得る実験は行わず、非訓練パネルの繰返し評価実験による個人内変動と個人間差に関する検討を実施した。 実験では、前年度までの評価データの蓄積があるn-butanolについて、11名に21回の繰返し評価を実施し、そのうち11回を抽出して11名の11回評価に対して標準誤差の比較を行った。また、この実験では、対象臭気の評価のみに意識が集中しないように、他に4種の臭気をダミーとして順不同に評価させた。個人間差にあたる11名のパネル評価の標準誤差は、個人内変動にあたる同一パネルの11回繰返し評価の標準誤差の6.87倍であった。 以上のことから、訓練による必要パネル数の削減としては、測定対象の臭気を用いた臭気強度評価訓練であれば、平均値やばらつきを矯正できる可能性があり、少数パネルによって一般性の高い評価を得られる可能性は示された。一方で、訓練臭気以外への訓練効果には疑問が示された。また、個人内変動は、個人間差よりかなり大きいことが定量的に示され、少数パネルの複数回評価は、評価の一般性を保持したパネル数削減に活用するには難しい可能性が示された。
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Research Products
(1 results)