2013 Fiscal Year Research-status Report
インド・カティアワール地方における中世の都市構造とその現代的変容に関する調査研究
Project/Area Number |
24760503
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Research Institution | Kokushikan University |
Principal Investigator |
岡村 知明 国士舘大学, 付置研究所, 共同研究員 (70583516)
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Keywords | インド / 中世都市 / グジャラート / カティアワール / 街区空間 / ヒンドゥー / イスラーム |
Research Abstract |
本研究は、インド土着の居住文化とイスラームとの接触・共存による都市形成、都市空間構成、およびその変容過程を考察することを主目的とし、カティアワール半島沿岸における港市を対象にその空間的特質を明らかにする。 本年度はマングロール市、ヴェラヴァル市を対象とする臨地調査を行った。具体的には市街地の集住域に数多く遺る階段井戸、街路の側溝といった、市街地形成当初とみられる水利施設に着目し、それらの悉皆的な分布状況や所有形態、および一部実測調査を実施した。 調査遺構は、転用され廃墟となる場合も少なくないが、集住するコミュニティーによって使われ方や建築形態も様々で、これら水利施設の存在が現在に至る都市の市街地化や住み分けに影響を与えてきたと考えられる。この点を踏まえつつ、今後の分析・考察を進める予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度で予定通り現地調査、英国での文献調査をほぼ終了した。調査で得られたデータの取りまとめに着手する段階である。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画に大きな変更はなく、概ね予定通り遂行されている。時間的制約から現地での建物実測調査を含めた情報がやや不足しているため、来年度では当初の計画通り、2週間程度の現地補足調査を予定している。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
本年度の申請にて夏期、冬期に予定した現地調査を一回に集約し、代わりに研究協力者を雇用し現地調査に同行することで現地調査の効率化を図ったことによる。 最終年度での論文作成(日本建築学会関東支部研究報告等)業務の一環として、謝金にあて、研究補助員を雇用しCADソフトを用いた図面整理を行う予定でいる。
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