2014 Fiscal Year Research-status Report
女性の生活空間としての江戸城本丸御殿大奥および大名屋敷にみる空間構成の実態と変遷
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24760517
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
服部 佐智子 東京工業大学, 総合理工学研究科(研究院), 東工大特別研究員 (20614126)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 加賀藩 / 大名屋敷 / 女性 / 金沢城 / 空間構成 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、大名屋敷における女性の生活空間の実態と空間的変遷を明らかにすることを通して、上層武家住宅の女性の生活空間の特質について新たな知見を提供することを目的にしている。最終年度である今年度は、これまでに収集した絵図史料や文献史料を拡充するために、外国に所属されている各種絵図や関係史料の収集について、アメリカ合衆国において実施した。調査内容は、以下の通りである。 カリフォルニア大学ロサンゼルス校Charles E. Young Research Library及び、カリフォルニア大学バークレー校C.V. Starr East Asian Libraryにて、城図の閲覧及び写真撮影による資料収集及び、在米古典籍資料について意見交換をした。 また収集した史料を元にして、加賀藩本郷上屋敷の女性の生活空間における部屋構成、室内意匠、用例に関する検討等を行い、加賀藩本郷上屋敷の女性の生活空間における計画の理念について一定の知見を得た。なお、上記の研究成果の一部は、2014年度日本建築学会大会等において報告している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
調査及び最終の研究発表を平成26年度に行う予定であったが、こちら側と研究調査先との日程調整の結果、最終調査が平成27年1月末になってしまったため、当初の計画を変更し、調査をもとに研究を進め、研究発表については、平成27年度中に行うことにした。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでの研究成果を踏まえ、平成27年度中に学会発表を行う予定である。
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Causes of Carryover |
調査及び最終の研究発表を平成26年度中に行う予定であったが、こちら側と研究調査先との日程調整の結果、最終調査が1月末になってしまったため、当初の計画を変更し、調査をおもとに研究を進め、研究発表については、平成27年度行うことにしたため、未使用額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
上記の理由により、学会発表を平成27年度に行うこととし、その経費に充てることとする予定である。
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