ＧＩＳを用いた古代クメール都市発展史の復原的研究

2013 Fiscal Year Research-status Report

• Project/Area Number: 24760529
• Research Institution: 独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所
• Principal Investigator: 佐藤 桂 独立行政法人国立文化財機構東京文化財研究所, 文化遺産国際協力センター, アソシエイトフェロー (80454198)
• Keywords: カンボジア / 古代都市 / クメール遺跡 / GIS / リモートセンシング

Research Abstract

平成25年度は、フランス極東学院が所蔵する未刊行資料の収集とデータ化を進めた。パリに所在する同学院図書館において、これら未刊行資料の写真撮影を行うとともに、テキスト・データに関してはMicrosoft Wordを用いてデータ化し、図面やスケッチ、写真等の画像データはメタデータを付けて整理している。これらは前世紀はじめに同学院が仏領インドシナにおいて収集・作成した資料であり、膨大な量が未刊行のまま残されているが、その一部は同学院においてデータベース化が進められている。本研究では、代表者がこれまでにも収集してきたH. Parmentierの資料を中心として、現在のカンボジア、ラオス、ベトナムのクメール遺跡に関する情報として、他の情報とともに地図上での位置情報を付加し、整理・管理する予定である。

Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

当初計画ではGISでの分析に必要な情報及びデータを収集しながら研究を進める予定であったが、データ収集が計画通りに進んでいないのが現状である。

Strategy for Future Research Activity

収集できるデータの内容から、分析の焦点を当初計画から若干変更する予定である。具体的には、フランス極東学院が所蔵する未刊行資料を中心として収集・データ化を進める方向性を検討する。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

研究の進捗が遅れており、資料収集のための調査を実施できなかったため。
既に収集済みのフランス語資料のタイピングにあてる予定である。