2013 Fiscal Year Research-status Report
繰り返し形状フォーミング可能な適応構造システムの研究
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24760663
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
仙場 淳彦 名古屋大学, ナショナルコンポジットセンター, 助教 (60432019)
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Keywords | 形状記憶ポリマ / 膜構造 / 可変構造 |
Research Abstract |
本研究は, 宇宙用構造材料と構造様式の両面から従来の構造システムを革新することを目指している. H25年度は, 前年度に引き続き形状記憶ポリマ部材に予め与えた変形を宇宙空間で再加熱する方法を検討した. 具体的には, 主に宇宙膜構造物への応用を目的とした形状記憶ポリマフィルムの加熱を, カーボンナノチューブを含む塗料状ヒーターを用いて行うことを見出し, その基本的な可能性を基礎実験から調べた. その結果, 塗料状ヒーターによる形状記憶ポリマ表面から一様に近い加熱が可能であることが, サーモグラフィーによる温度分布計測により確認された. また, 加熱対象の形状記憶ポリマ部材が薄膜の場合, 薄膜とヒーター層の厚みが同程度となるため, ヒーター層の剛性が形状回復を阻害する可能性が実験的に見られた. さらに, ヒーター自体に損傷を与えずに, 形状記憶ポリマと同程度の変形を与えることが課題であることも明らかになり, 形状記憶ポリマとヒーターの複合体への変形付与の方法を改善する必要性が示された.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
形状記憶ポリマの宇宙空間における加熱方法は, 実用上極めて重要であるため, 今年度優先的に検討を進めたため, 形状記憶ポリマ部材を用いた新たな構造様式に関する検討が十分に行えなかったが, いくつかの課題はあるものの, 宇宙空間における加熱用ヒーターとして利用できる可能性が明らかになったため, 研究計画全体の進展としては順調であるため.
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Strategy for Future Research Activity |
形状フォーミング構造概念に基づき, 形状記憶ポリマの加熱用ヒーターの構造特性へ与える影響の定量評価, 及び形状記憶ポリマ構造要素を効果的に取り入れることによる新構造様式の検討とその有効性ならびに宇宙構造システムとしての新規ミッションの検討を行っていく.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究実施項目の順序の見直しにより, 実験用機器や消耗品を次年度に使用する計画としたため. 形状記憶ポリマ材料と加熱用ヒーター材料などの消耗品および形状計測に必要な計測機器の設計製作費に当てる.
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