2013 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
24760674
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
平川 嘉昭 横浜国立大学, 工学研究院, 准教授 (00345480)
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Keywords | アンチローリング / 水槽実験 |
Research Abstract |
本研究では、船舶に搭載した錘を上下方向に動かす事によって、船の横揺れ(ローリング)を抑えるという、新しい発想のアンチローリングシステムの開発を行っている。平成24年度に実験水槽において、錘の上下動を無線で制御するシステムを開発し、横波中実験、航走時向波中実験を実施して制御効果を確認出来たが、旋回時に錘が上部に留まってしまい、船体の安定性が低下するという問題が見つかった。そこで平成25年度はこの問題を解決すべく新しい制御方法を検討し、通常時はこれまでの制御と変わらない制御効果を発揮し、旋回時には錘が上部に留まらない様な制御式を考案した。新制御式を用いて平成24年度と同様な水槽実験を行い、横波中・航走時向波中実験では目標とした通りこれまでの制御と変わらない制御効果を得ることが確認出来た。また旋回実験も実施し、旋回時にも錘が上部に留まることが無いことを確認した。本結果について、日本船舶海洋工学会の秋季講演会において発表を行った。また、数値計算を利用した船体運動推定も実施し、非制御時の船体運動について、実験結果と概ね一致する推定結果を得ることが出来た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は昨年度(平成24年度)に見いだされた問題に対し、有効な解決策を講じることが出来、実験によって確認することが出来た。また数値計算についても非制御状態について実験結果と概ね一致する推定結果を得ることが出来た。
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Strategy for Future Research Activity |
数値計算について制御時についても推定を行い、実験結果を説明しうる数値計算を構築する。また、錘の上下方法についてもこれまでとは別の方法を検討し、実験又は数値計算によって確認を行う。
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