2013 Fiscal Year Research-status Report
胚発生を制御するリゾホスファチジン酸シグナルの時空間的制御機構の解明
Project/Area Number |
24770114
|
Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
濱 弘太郎 帝京大学, 薬学部, 講師 (20534481)
|
Keywords | 脂質 |
Research Abstract |
申請者は、ゼブラフィッシュ胚発生時の心臓形成に対する、過剰なリゾホスファチジン酸シグナルの影響に関する論文を発表した(J. Biochem, 2014)。 さらに、前年に引き続き、脂肪酸鎖長の大きい極長鎖脂肪酸含有リゾリン脂質、および極長鎖脂肪酸含有リン脂質について、高速液体クロマトグラフィーー質量分析器を用いた定量測定計の構築を行った。各種リン脂質に関するISを用いる事で、従来相対的にしか各脂質量を評価できなかったのに比べて、半絶対的に各脂質量を計測する事が可能になった。また、ヒト病態サンプルにおける極長鎖脂肪酸含有リン脂質の定性的解析に関する論文を発表した(Lipids, 2013)
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
申請者は極長鎖含有リン脂質およびリゾリン脂質について、定量系をほぼ確立した。内部標準物質をそろえる事で、各脂質分子種について、半絶対的な量を測定できるようになったことにより、極長鎖脂肪酸の生体内代謝機構を定量的に把握する事ができるようになった。
|
Strategy for Future Research Activity |
申請者は極長鎖含有リン脂質およびリゾリン脂質について、定量系をほぼ確立した。今後は、その病理的意義を明らかにするため、極長鎖含有リン脂質が蓄積することが知られているヒト病態サンプルについても本定量系を適用して、様々な脂質分子種の絶対量を測定する。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
脂質抽出寺の生体サンプル破砕が容易ではなかったこと、および液体クロマトグラフィーのカラムの劣化が激しかったため、サンプル測定が予定ほど進まず、その結果、測定に関連する試薬等の発注が行われなかったため。 生体サンプル破砕を効率的に行うツールおよびカラム劣化を防止するツールを購入する。
|
Research Products
(4 results)
-
[Journal Article] Overexpression of autotaxin, a lysophosphatidic acid-producing enzyme, enhances cardia bifida induced by hypo-sphingosine-1-phosphate signaling in zebrafish embryo.2014
Author(s)
Nakanaga K, Hama K, Kano K, Sato T, Yukiura H, Inoue A, Saigusa D, Tokuyama H, Tomioka Y, Nishina H, Kawahara A, Aoki J.
-
Journal Title
J Biochem
Volume: 155
Pages: 235-241
DOI
Peer Reviewed
-
[Journal Article] Molecular species of phospholipids with very long chain fatty acids in skin fibroblasts of Zellweger syndrome.2013
Author(s)
Hama K, Nagai T, Nishizawa C, Ikeda K, Morita M, Satoh N, Nakanishi H, Imanaka T, Shimozawa N, Taguchi R, Inoue K, Yokoyama K.
-
Journal Title
Lipids
Volume: 48
Pages: 1253-1267
DOI
Peer Reviewed
-
-