2014 Fiscal Year Annual Research Report
選択的姉妹染色体分配を介した左右非対称性決定機構の解析
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24770204
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| Research Institution | Nagoya University |
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Principal Investigator |
中野 俊詩 名古屋大学, 理学(系)研究科(研究院), 助教 (60608529)
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| Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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| Keywords | 遺伝子同定 / クロマチン制御因子 / 染色体分配制御 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
前年度までに、線虫C.elegansの神経系左右非対称性形成に関与する変異体を解析した。このうちの一つの変異は既知の左右非対称性形成決定因子が存在しない領域にマッピングされた。最終年度においては、この新規左右非対称性決定遺伝子の同定を試み、この遺伝子が線虫から哺乳類まで進化的に高度に保存されたセリン／スレオニンキナーゼをコードする遺伝子であることが明らにした。このキナーゼは、哺乳類培養細胞内での解析から、クロマチン修飾、および、染色体分配に関与していることが示唆されており、神経系左右非対称性形成においても、同様の細胞内作用機序で機能する可能性が考えられた。また、前年度までに、神経系左右非対称性形成にはヌクレオソーム形成因子であるCAF-1複合体が必須であることが示されていたが、この複合体がどのような標的遺伝子を介して、左右差形成に関与しているのかは明らかとなっていなかった。そこで、最終年度には、このCAF-1複合体の標的遺伝子を同定するために、CAF-1複合体のサブユニットであるChaf-1遺伝子とDam遺伝子の融合遺伝子を作成し、これを用いてDamアッセイを行う予定であった。しかしながら、解析の結果、このChaf-1-Dam融合遺伝子は、機能的ではなく、Chaf-1変異体の表現型を相補できないことが明らかとなった。この問題を回避するために、他のCAF-1サブユニットとDam遺伝子の融合遺伝子の作成を開始した。今後は、これらの融合遺伝子を用いて、Damアッセイを行い、CAF-1複合体の標的遺伝子の同定を試みる。
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Research Products
(1 results)
