2013 Fiscal Year Annual Research Report
二次共生成立に関与する遺伝子と遺伝子産物の網羅的解析
Project/Area Number |
24770228
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
児玉 有紀 島根大学, 生物資源科学部, 准教授 (80582478)
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Keywords | 細胞内共生 / ミドリゾウリムシ / クロレラ / 進化 |
Research Abstract |
ミトコンドリアや葉緑体を生み出した細胞内共生は現在でも多くの生物同士で見られ、新たな機能と構造の獲得による真核細胞の進化の原動力となっている。しかしその成立機構は明らかにされていない。 研究代表者らは繊毛虫のミドリゾウリムシとその共生クロレラ用いて、真核細胞同士の細胞内共生が成立するプロセスを明らかにした。このプロセスは次の4つからなる。 1) クロレラが宿主食胞内でリソソーム消化酵素耐性を示す。2) クロレラが宿主食胞膜から細胞質へ脱出する。3) クロレラを包む食胞膜が、リソソームが融合しないPV膜と呼ばれる共生胞へ分化する。4) PV膜に包まれたクロレラが宿主細胞表層直下へ定着する。本研究は、細胞内共生成立に必須な上記の4つのプロセスに関与する重要分子の解明を目的としている。 本研究では、クロレラが細胞内に共生しているミドリゾウリムシとクロレラを除去したミドリゾウリムシからRNAを抽出し、それぞれのcDNAライブラリを作成し、そのcDNAを用いて、Illumina HiSeq2000による宿主細胞側の遺伝子発現の変化の解析を行った。平成25年度は、Biological replicatesのシークエンスのデータも含めて3回のシークエンスのデータ解析を行い、DDBJへの登録が完了した(Kodama et al., 2014)。
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Research Products
(11 results)