2013 Fiscal Year Annual Research Report
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24780127
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| Research Institution | Utsunomiya University |
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Principal Investigator |
水重 貴文 宇都宮大学, 農学部, 准教授 (70571008)
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| Keywords | 低分子ペプチド / 気分障害 / うつ / 不安 / マウス / 構造活性相関 / 受容体同定 |
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| Research Abstract |
昨年度、ジペプチドTyr-Leu（YL）が抗うつ薬様作用を示すことを複数のマウス行動学的試験により見出した。レトロ体LYに抗うつ活性は認められないことから、YL配列が重要であることが明らかとなっていたが、今回、YLのC末端側への鎖長延長が許容されることが判明した。さらに、YLの標的受容体について検討した。YLの抗うつ薬様作用の構造－活性相関情報に基づき、YLのC末端側に担体を結合したサンプルを脳膜画分とインキュベートし、プルダウンした。YLに特異的に結合したタンパク質をペプチドマスフィンガープリント（PMF）法で同定したところ、TGF-βスーパーファミリーに属する一回膜貫通型受容体が検出された。本受容体は神経新生に関与するとされ、また近年、抗うつ薬が効果を発揮する際に海馬神経新生を促進することが報告されている。YL投与により海馬神経新生が促進されるという予備的結果が得られた。この結果はYLの抗うつ薬様作用が本受容体を介するという仮説を支持するものであり、本受容体はYLの標的受容体として有力と考えられる。
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